絵本・写真集

100万回生きたねこ あらすじ要約

2025年4月27日

絵本「100万回生きたねこ」のあらすじをまとめて、この本が伝えたいことについて考えてみました。

あらすじ

1977年出版 佐野洋子作

100万回しんで100万回生きたとらねこがいました。

そのとらねこは飼い主にかわいがられていましたが、自分大好きな一方、飼い主のことは嫌いでした。ある時ねこは飼い主のせいで事故に遭ってしにます。飼い主は悲しみますがねこは全然平気で、生き返ってまた別の飼い主に飼われます。

あるときねこは野良猫になり、自分が見初めた美しい白猫と結ばれ、沢山の子に恵まれます。ねこは自分のことより白猫と子ねこたちが好きなくらいでした。

子ねこたちが大人になって立派に野良猫として巣立ち、とらねこは夫婦で過ごすようになます。しかしある日、白猫が隣で息を引き取っていました。とらねこはわんわん泣いて泣き続け、やがて息をひきとります。とらねこはもう2度と生まれ変わりませんでした。

感想と考察

絵も味があって素敵ですし、子供向けの絵本ですけどなかなか深い話です。

物語の意味としては、「たとえ平穏でも他人に決められた人生を生きるのは全然充実感がなくて生きた感じがしないけど、自分の意志で生きる人生はとても充実していてこの世に未練なく成仏できる」ってことかなと思いました。

まあ確かに人間だとしても、いくら住む所や食べ物の心配がなくても、異種の愛玩動物として暮らす(人間だったら、地球を侵略した体の大きい宇宙人のペットになる感じ?)よりは、野良生活で苦労しても自分で人生を開拓して、ことばも通じる同種のコミュニティーの中で生きた方がきっと幸せですよね。

まあ現実的にはその両方のいいとこ取りがもっとも安定してるのかもしれません(自由に散歩できるけど、帰ったら迎えてくれる家がある)今の世の中にいるネコは野生の生き物じゃなくてイエネコという種ですしね。

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