絵本・写真集

安野光雅の絵本・代表作

2021年2月14日

画家で絵本作家の安野光雅(あんのみつまさ)さんの絵本を紹介します。

絵本というと子供のものというイメージですが、安野さんの作品は、うつくしい街並みや自然風景がとても細やかに描かれていて、色合いも穏やかで見ていて心が落ち着き、大人も楽しめる作品が多いです。

おしゃれな雰囲気で値段も手ごろなので、ちょっとしたプレゼントにもおすすめです。

子供向け絵本

ふしぎなえ(1971年)

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階段をあがると上の階へ、またあがると、あれあれ、もとの階にもどっています。迷路に入っていくと、いつのまにか天地がさかさまに。蛇口から流れ出した水は川となってまた水道に循環し、高架道路は地面と同じ高さに……。絵の中だけに存在する不思議な世界に、小人の案内で導かれます。世界的に人気を獲得した絵本作家・安野光雅のデビュー作です。

安野さんが42才で刊行したデビュー作で、子どもの頃に見たことがある方も多いと思います。

お家や王様、小人などヨーロッパ風のキャラクターがお洒落でアートのような雰囲気で、独特でふしぎな世界に思わず入ってしまう楽しい絵本です。

ねじれたふしぎな空想の世界を描いた他の作品としては「さかさま」「ふしぎなさーかす」があります。

あいうえおの本(1976年)

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「ABCの本」の姉妹作。長年構想をねりつづけた著者が、心をこめて描きあげた「あいうえおの本」の決定版! 親子で空想の広がりを楽しんでください。

読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:小学低学年から

ひらがなの50音が、それを頭文字とする絵とともに見開きで1文字づつ紹介されています。ひらがなに興味を持ち始めた子どもに最適な絵本です。

他に同様に文字を学べる絵本としては「ABCの本」があります

 

▼安野光雅さんの絵本は「絵本ナビ」でも品ぞろえ豊富です!


天動説の絵本(1979年)

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地球が全宇宙の中心だと信じていたころの人びとが考えていた世界とは、いったいどんな世界だったのでしょう?中世然とした作りの、ユニークな科学絵本。

もりのえほん(1981年)

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森の風景に、なにやらいそう。目を凝らして見ると、あっ、ここに! そして、こっちに! 森の中には130あまりの動物がかくされています。でも、すぐさまわかるわけではありません。じーっと見つめていると、だんだんわかってくるのです。枝と枝がからまっているのが獣のように見えたり、樹木の肌が人の横顔のように見えたり。繰り返し見るたびに違った景色が立ち現れ、いろいろなものを発見し、想像がふくらみます。さあ、かくし絵の森を散策しよう。

風景画

風景画の絵本や作品集も数多くあります。優しい色使いで、心がすさんでいる時や家でゆっくりしたい気分の時に特におすすめです。

「旅の絵本」シリーズ(1977年~)

馬に乗った旅人が世界各地を旅する絵本です。異国の街並みや景色が細かに描かれていて、ぼーっと見ていて癒されます。

「ウォーリーをさがせ!」のようにどこにどんな人物がいるのか探したり、隅々まで細かく描かれた建物や街並みを眺めながら「この家の中はどんな間取りでどういう暮らしをしているんだろう?」などと想像をめぐらせたりして楽しめる絵本です。

全10巻あり、おもにヨーロッパの国々の街並みが登場します。

Ⅰ 中部ヨーロッパ (1977年)
Ⅱ イタリア (1978年)
Ⅲ イギリス (1981年)
Ⅳ アメリカ (1983年)
Ⅴ スペイン (2003年)
Ⅵ デンマーク (2004年)
Ⅶ 中国 (2009年)
Ⅷ 日本 (2013年)
Ⅸ スイス (2018年)
Ⅹ オランダ (2022年)

↓10冊セットも販売されています

風景と出会い

その他

繪本 平家物語(1996年)

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“諸行無常の響き”を聴きながら
滅亡と新生を繰り返す歴史の中に21世紀の今を問い直す、現代版『平家物語』絵巻
安野光雅美術館(島根県津和野町)開館5周年記念出版

“祇園精舎”から“女院死去”まで精密な絹絵と、書下ろしの文章で織りなす、安野光雅の華麗な世界、79場面・143章段を収録。

亡びることは、はかない。しかし亡びることは、新しいものを生みだすことでもある。歴史は滅亡と新生の繰り返しなのだから、詠嘆は、心をとりなおすために必要な、浄化の手段なのであろう。――<著者あとがきより>

安野氏の作品としては新鮮な、グレー(水墨画調の色)や赤の色使いが新鮮な物語絵本です。

絵のある自伝(2014年)

安野光雄さんの自伝本です。

安野光雅 作品集(2023年)

2023年10月刊行の作品集です。

初期作品~晩年の作品を網羅していて、子供向け絵本に始まり、世界各地の旅の風景画、平家物語などの物語絵本など主要な作品の絵がピックアップされています。

これまで見たことがなかった作品が数多くあり、点数の多さ、幅広さに驚かされます。

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