「源氏物語」の登場人物を紹介します。
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源氏物語の登場人物|内裏の人々(源氏幼少期)
光源氏
物語の主人公で桐壺帝の第二皇子。学問に加え和歌、舞などの芸事にも優れる上に美男子というオールマイティーで恋多き男。亡き母の生家・二条院に住み宮廷に勤める。
桐壺帝(きりつぼてい)
光源氏の父。
桐壺更衣(きりつぼこうい)
光源氏の母。源氏が幼いときに他界した。(”更衣”は帝の妻の中で一番身分が低い)
藤壺女御(ふじつぼにょうご)
光源氏の理想の女性。桐帝の後妻で光源氏より5才年上。源氏の母・桐壺更衣そっくりで美しい。
弘徽殿女御(こきでんのにょうご)
桐壺の妻で第一皇子(のちの朱雀帝)の母。右大臣の娘。
朱雀帝(すざくてい)
桐壺の第一皇子。光源氏の異母兄であり母親は弘徽殿女御。
源氏物語の登場人物|光源氏の愛した女性たち
紫の上(むらさきのうえ)
光源氏の妻で最愛の人。光源氏の継母・藤壺の姪で藤壺にそっくり。光源氏が18才で初めて会った時、紫の上は10才。子には恵まれなかったが、のちに明石の娘君の養母になる。
六条御息所(ろくじょうみやすどころ)
源氏の年若い頃の恋人。7才年上の恋人で前皇太子の未亡人。美しくて教養の高いが、源氏に執心していて、本人の自覚なく嫉妬で物の怪(もののけ)になる。
葵の上(あおいのうえ)
左大臣家の娘で頭中将の妹。光源氏の最初の正室。(※正室:正式な妻)光源氏より4才年上。なお、当時は妻の家に通う”通い婚”だった。
夕顔(ゆうがお)
光源氏の乳母の家の隣に暮らす可憐な女性。のちに頭中将と子を設けた仲であることが判明する。
朧月夜(おぼろつきよ)
右大臣の六女。光源氏と恋仲になり、朱雀帝に嫁いだ後も逢瀬を続けた。光源氏の母をいじめた帝の正室・弘徽殿の女御(こきでんのにょうご)は朧月夜の姉。
明石の君(あかしのきみ)
受領の娘。地位は高くないが、六条御息所に似た雰囲気で品がある。光源氏との身分差に引け目を感じている。
女三の宮
光源氏の2人目の正室。源氏39才、女三の宮13才位の時結婚した。元朱雀帝の三女。
花散里(はなちるさと)
父・桐壺帝に仕えていた麗景殿女御の妹。控えめで穏やかな女性。光源氏とは頻繁にではないが長い付き合いとなる。
空蝉(うつせみ)
左大臣家の家来・紀伊守の若い継母。光源氏と一夜の関係を持ったが、それ以降はつれない態度を取る。
末摘花(すえつむはな)
故・常陸宮の姫。鼻が赤く不美人だが一途な女性。のちに光源氏は生活を支援した。
源氏物語の登場人物|友人や家来など
頭中将(とうのちゅうじょう)
左大臣家の子息。光源氏の友人でよきライバルでもある。
惟光
光源氏の乳母の息子で、光源氏の家来。
源氏物語の登場人物|子の代
夕霧
光源氏と葵の上との間に生まれた子。生まれてすぐに葵の上が他界したため、祖母(葵の母)の元で育てられる。
冷泉帝(れいぜいてい)
光源氏と藤壺が密通して出来た子で、光源氏そっくり。表向きは桐壺帝の子として育ち、のちに帝になる。母である藤壺がなくなった後に、自分が不義の子であることを知り苦しむ。
明石の姫君
源氏と明石の君との間に生まれた子。将来を考え紫の上の養女となった。
柏木
元頭中将の息子で、いとこの夕霧とは仲よし。女三の宮を偶然垣間見て一目惚れし、懐妊させてしまう。光源氏の嫌味で恐怖のあまり体を壊す。
玉鬘(たまかずら)
頭中将と夕顔との間に生まれた子。夕顔の面影を残し美しい娘に成長し、光源氏が引き取って養育し、嫁に出す。(玉鬘十帖)柏木の異母姉にあたる。
六条御息所の娘(のちの梅壺女御)
六条御息所亡きあと源氏が養子として引き取った。冷泉帝に入内し梅壺女御となる。絵が得意。
源氏物語の登場人物|孫の代
薫
光源氏と女三宮の間に生まれた子(実は父親は光源氏ではなく柏木)。宇治十帖編の主役。生まれつきよい芳香を放つことからこの名で呼ばれた。
匂宮(におうのみや)
明石の中宮(源氏の娘)と帝の間に生まれた第三皇子。源氏の外孫にあたる。薫とともに育った幼馴染みで、薫をライバル視している。