源氏物語の登場人物

2022年7月9日

「源氏物語」の登場人物を紹介します。

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源氏物語の登場人物|内裏の人々(源氏幼少期)

光源氏

物語の主人公で桐壺帝の第二皇子。学問に加え和歌・舞などの芸事にも優れる上、美男子というオールマイティーな男で、恋多きプレイボーイ。

亡き母の生家・二条院に住み宮廷に勤める。

桐壺帝(きりつぼてい)

光源氏の父。

桐壺更衣(きりつぼこうい)

光源氏の母。源氏が幼い時に宮廷内のいじめで病になり他界した。

(”更衣”は帝の妻の中で身分が低かったが、帝からとても愛されていたため、他の妻たちから嫌がらせを受けた)

弘徽殿女御(こきでんのにょうご)

桐壺の妻で第一皇子(のちの朱雀帝)の母。右大臣の娘。

朱雀帝(すざくてい)

桐壺の第一皇子で、光源氏の異母兄。母親は弘徽殿女御。

 

源氏物語の登場人物|光源氏の女性一覧

藤壺女御(ふじつぼにょうご)

桐帝の後妻。光源氏より5才年上。源氏の母・桐壺更衣そっくりで美しく、光源氏の憧れの人。

光源氏と密通し、子を設けてしまい苦悩する。(子は源氏生き写しで、桐壺帝との事して育てられ、後に冷泉帝となる)

紫の上(むらさきのうえ)

光源氏の妻で最愛の人。藤壺の姪にあたり、藤壺にそっくり。光源氏が18才で初めて会った時、紫の上は10才。

源氏の女好きに苦悩した。

葵の上(あおいのうえ)

光源氏の1人目の正室。(※正室:正式な妻)左大臣家の娘で頭中将の妹。光源氏より4才年上。

当時は妻の家に通う”通い婚”だったが、源氏は葵の上とはそりが合わずあまり邸に顔を出さなかったが、後に源氏との子を設ける(名は夕霧)

明石の君(あかしのきみ)

受領の娘で、源氏が須磨・明石に隠遁していた時に出会い妻にした。源氏との間に娘を設け、娘は後に帝の妻になる。

地位は高くないが、六条御息所に似た雰囲気で品がある。本人は光源氏との身分差に引け目を感じている。

女三の宮

光源氏の2人目の正室で、朱雀帝の三女。源氏39才、女三の宮13才位の時結婚した。

六条御息所(ろくじょうみやすどころ)

源氏の若い頃の恋人。光源氏より7才年上で、前皇太子の未亡人。

美しくて教養の高いが嫉妬深く、本人の自覚なく物の怪(もののけ)になり、夕顔や葵の上らを苦しめる。

夕顔(ゆうがお)

光源氏の乳母の家の隣に暮らす可憐な女性。頭中将と子を設けた仲で、娘は玉鬘。

朧月夜(おぼろつきよ)

右大臣の六女。桜の宴の夜に光源氏と恋仲になって以降、朱雀帝に嫁いだ後も恋人関係を続けた。

光源氏の母をいじめた帝の正室・弘徽殿の女御(こきでんのにょうご)は朧月夜の姉。

花散里(はなちるさと)

父・桐壺帝に仕えていた麗景殿女御の妹。控えめで穏やかな心安らぐ女性。光源氏とは頻繁にではないが長い付き合いとなる。

空蝉(うつせみ)

左大臣家の家来・紀伊守の若い継母。光源氏と一夜の関係を持ったが、それ以降はつれない態度を取る。

末摘花(すえつむはな)

故・常陸宮の姫。鼻が赤く不美人だが一途な女性。のちに光源氏は生活を支援した。

源氏物語の登場人物|友人や家来など

頭中将(とうのちゅうじょう)

左大臣家の子息。光源氏の友人でよきライバルでもある。

惟光

光源氏の乳母の息子で、光源氏の家来。

 

源氏物語の登場人物|子の代

夕霧

光源氏と葵の上との間に生まれた子。生まれてすぐに葵の上が他界したため、祖母(葵の母)の元で育てられる。

冷泉帝(れいぜいてい)

光源氏と藤壺が密通して出来た子で、光源氏そっくり。表向きは桐壺帝の子として育ち、のちに帝になる。

母である藤壺がなくなった後に、自分が不義の子であることを知り苦しむ。

明石の姫君

源氏と明石の君との間に生まれた子。将来を考え源氏の邸に引き取り、紫の上の養女にした。

柏木

頭中将の息子で、いとこの夕霧とは仲よし。源氏の正室である女三の宮を偶然垣間見て一目惚れし、懐妊させてしまう。

女三の宮との関係が光源氏にばれて嫌味を言われ、恐怖のあまり体を壊す。

雲居雁

頭の中将の娘で、後に夕霧の妻となる。

玉鬘(たまかずら)

頭中将と夕顔との間に生まれた子。夕顔の面影を残し美しい娘に成長し、光源氏が引き取って養育した。(玉鬘十帖)

柏木の異母姉にあたる。

梅壺女御

六条御息所の娘。亡きあと源氏が養子として引き取った。冷泉帝に入内し梅壺女御となる。絵が得意。

 

源氏物語の登場人物|孫の代

光源氏と女三宮の間に生まれた子(実は父親は光源氏ではなく柏木)。

宇治十帖編の主役。生まれつきよい芳香を放つことからこの名で呼ばれた。

匂宮(におうのみや)

明石の中宮(源氏の娘)と帝の間に生まれた第三皇子。源氏の外孫にあたる。薫とともに育った幼馴染みで、薫をライバル視している。

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