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源氏物語の簡単なあらすじ|稀代のモテ男・光源氏の栄華を描いた物語

紫式部「源氏物語」のあらすじを簡単に短くまとめました。

「源氏物語」は、オールマイティーでプレイボーイな主人公・光源氏の恋愛模様と平安貴族の栄華を描いた物語です。

作者は紫式部、平安中期(1004~12年頃)に書かれ全54編で構成され、周辺人物を主人公とした物語も含まれます。(玉鬘編:10編、源氏没後の物語:3編、源氏の子・薫の物語(宇治十帖):10編)

本記事では、源氏物語の大まかなあらすじをできるだけわかりやすくまとめたものです。話の骨格を知れる程度のものとしてお読み下さい。

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源氏物語のあらすじ1(桐壺~夕顔)

桐壺帝の第2皇子・光源氏は、輝くような美男子で、学問や芸事の才能にも優れ、そのことから「光源氏」という名で呼ばれていました。

光源氏の母親(桐壺更衣)は、あまり身分が高くなく、帝の寵愛を一心に受けたことで他の女房達から妬まれ、病になり、光源氏が幼い頃に既に他界していました。

本来は皇族の一員である光源氏ですが、桐壺帝は、後ろ盾のない光源氏が政権争いに巻き込まれないよう、光源氏を皇族から貴族の立場に変更しました。

やがて元服した光源氏は左大臣家に婿入りした。(※元服:男子の成人の儀式。12~16才くらいで行われる)

しかし光源氏は、気位が高い妻・葵の上になじめず、父・桐壺帝の後妻・藤壺更衣に想いを寄せたり、他にもさまざまな女性と浮き名を流します。

しかし、源氏が通った女性のうちの一人・六条御息所が嫉妬に狂い生霊となって、当時源氏が入れ込んでいた女性・夕顔を呪いころしてしまいます。

登場人物

光源氏

物語の主人公で帝の子。学問や芸事に優れ、見た目も良いというオールマイティーな男性。母親の生家である二条院に住み、宮廷に勤務している。

桐壺帝(きりつぼてい)

光源氏の父

藤壺女御(ふじつぼにょうご)

帝が桐壺更衣亡き後に迎えた妻で、桐壺更衣そっくりで美しい。光源氏より5才上。

葵の上(あおいのうえ)

左大臣家の娘で、光源氏の最初の正室。(※正室:正式な妻)

空蝉(うつせみ)

左大臣家の家来・紀伊守の若い継母。光源氏は方違えで訪れた紀伊守の別宅で空蝉と出会い、一夜の関係を持った。(方違え:その日悪い方角を避けること。陰陽道の考え方)

六条御息所(ろくじょうみやすどころ)

前皇太子の未亡人で光源氏より7才上。光源氏は教養の高い御息所を慕い一時期屋敷に通っていた。嫉妬で生霊になり光源氏の他の女を呪う。

夕顔(ゆうがお)

光源氏の乳母の家の隣に暮らす可憐な子持ちシングル女性。後に子の父が頭中将であることが判明する。

頭中将(とうのちゅうじょう)

葵の上の兄で左大臣家の子息。光源氏とはよきライバルで恋愛談義を楽しむ友人でもある。

源氏物語のあらすじ2(若紫~花散里)

光源氏は、夕顔を失った悲しみで病にかかり、祈祷を受けるため北山を訪れます。そこで継母・藤壺そっくりの10才の少女・紫の上を見かけ、強引に連れ帰り自分の元で育てはじめます。

一方で藤壺への思いを断ち切れず、藤壺と密通し、藤壺は源氏の子を身籠ってしまいます。(生まれた子は桐壺帝の子として育てられる)

光源氏は更に、見た目の冴えない末摘花や、色好みの老女と一夜を明かしたり、ライバルである右大臣家の娘・朧月夜に入れ込みます。(この頃光源氏は20才位)

 

時が過ぎ、光源氏が22才の時、正室・葵の上が子を設けました。しかし、葵の上が六条御息所に恥をかせる出来事があり(祭り見物の場所取りで、葵の上側が御息所側の牛車を退かせた)、葵の上は、息子・夕霧の出産時、御息所の生霊に呪われ他界してしまいます。

葵の上と心が通じ初めていた光源氏は悲しみに暮れますが、喪が明けると成長した紫の上と枕を交わし結婚します。

翌年、父・桐壺が崩御します。さらに、藤壺は光源氏への思いを断ち切るよう尼になってしまいました。また、この頃からライバルである右大臣家の勢力が強まり、宮廷内は光源氏に不利な形勢となって行きます。

25才頃、朧月夜との関係がとうとう右大臣家にばれ、光源氏は処罰が下る前に自ら須磨に隠遁を決めます。(朧月夜はこの頃、朱雀帝の妻になっていたので、帝の妻とデキていた訳で罪は重い)

光源氏は須磨に行く前に、昔なじみの花散里と夜を過ごしました。

登場人物

紫の上

藤壺女御の姪で藤壺にそっくり。光源氏が18才で初めて会った時、紫の上は10才。成長して光源氏の妻となる。

末摘花(すえつむはな)

故・常陸宮の姫。鼻が赤く不美人だが一途な女性。のちに光源氏は生活を支援した。

朧月夜(おぼろつきよ)

ライバル・右大臣家の娘。桜の宴で光源氏と恋仲になり、朧月夜が朱雀帝に嫁いだ後も逢瀬を続けた。光源氏の母・桐壺更衣をいじめた帝の正室・弘徽殿の女御は朧月夜の姉。

花散里(はなちるさと)

父・桐壺帝に仕えていた麗景殿女御の妹で、穏やかな女性。

朱雀帝(すざくてい)

光源氏の異母兄。

源氏物語のあらすじ3(須磨~藤葉裏)

紫の上を京に残し、隠遁先の須磨に渡った光源氏は、現地の受領・明石の入道から娘(明石の君)を勧められ、妻に迎えます。

隠遁生活が2年を過ぎた頃(29才位)、光源氏は朱雀帝から呼び戻され、懐妊した明石の君を残し京に戻ります。(朱雀帝は、夢で故・桐壺帝に睨まれ眼病になり、光源氏への処遇が良くないから呪われたと捉え、源氏を呼び戻した)

間もなく朱雀帝が退位し、冷泉帝(実は藤壺と源氏の子)が即位し、源氏は内大臣に昇進します。その頃、六条御息所が他界し、光源氏はその娘を託され養女に迎えます、さらに詫び住まいの末摘花と夫を亡くした空蝉を二条院に迎えました。

光源氏は藤壺と協力して、六条御息所の娘を冷泉帝に入代させ、権力を増し栄華を極めます。

また、今後を考え、明石の君との間に生まれた姫君を紫の上の養女として引き取りました。この頃、藤壺が39才位で亡くなり悲しみにくれます。

35才位の頃、光源氏は豪邸・六条院を建設しました。この新居には春夏秋冬をイメージした各屋敷があり、それぞれの建物に紫の上、花散里、梅壺女御(六条御息所の娘)、明石の君を住まわせました。また夕顔の娘・玉鬘を引き取り、花散里に養育を任せました。

登場人物

明石の君(あかしのきみ)

受領の娘。地位は高くないが雰囲気が六条御息所に似ていて品がある。光源氏との身分差に引け目を感じている。

明石の姫君

源氏と明石の君との間に生まれた子。

冷泉帝(れいぜいてい)

表向きは桐壺帝の子だが、実は藤壺と光源氏の息子。

六条御息所の娘

のちに冷泉帝に入内し梅壺女御となる

玉鬘(たまかずら)

夕顔と頭中将の娘。夕顔の面影を残し美しく成長し、光源氏が引き取り養育し嫁に出す。(玉鬘十帖)

 

源氏物語のあらすじ4(若菜上~雲隠)

光源氏は39才の時、元朱雀帝に託され、彼の三女・女三の宮を正室に迎えた。しかし女三の宮に惚れた柏木が手を出し、懐妊させてしまう。(かつて自分がやったことが今度はされる側として光源氏に回ってきたのだった)

柏木は、密通に気づいた光源氏に嫌味を言われ、恐怖で病に伏し亡くなってしまった。女三の宮が生んだ子(薫)は柏木そっくりでした。

光源氏が51才の時、紫の上が病に伏し他界し、源氏は悲しみに打ちひしがれる。世を儚んだ光源氏はやがて出家を決意する。(源氏が主役の物語はこれで終わり)

登場人物

女三の宮

元朱雀帝の三女。源氏39才の時13才位

柏木

元頭中将の息子。女三の宮を偶然垣間見て惚れ懐妊させてしまう。それに気づいた源氏の嫌味で恐怖のあまり体を壊す

夕霧

光源氏と葵の上の間に生まれた息子。柏木とは仲の良い友人

源氏物語のあらすじ5(匂宮~夢浮橋)

源氏の子・薫大将を中心とした物語。(あらすじ準備中)

 

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みずのと

●不朽の名作~最新ものまで色々なドラマや読書を日々楽しんでします ●普段の仕事は会社員で文章を分かりやすくまとめる仕事をしていたことがあります ●東京在住

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