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「イグアナの娘」母娘の葛藤を描いた名作まんが【萩尾望都作】

2021年6月21日

萩尾望都作の漫画・イグアナの娘(1992年刊)は母娘の葛藤を描いた短編漫画で、かつて菅野美穂さん主演でドラマも放映されました。以下に簡単なあらすじと感想を紹介します。

 

イグアナの娘(漫画原作) かんたんなあらすじ

青島家の初めての子・リカはかわいらしい女の子でしたが、母親にはなぜかリカが醜いイグアナに見え、かわいがることが出来ませんでした。

やがて妹が生まれると、母親は妹ばかりをかわいがるようになり、リカのことは、やることなすこと否定してダメな娘扱いするようになります。

(運動が得意なリカが外で男の子と遊んでいると「女の子らしくない」と否定したり、リカがプレゼントをくれても「いらない」と言ったりする)

リカも、成長するにつれ自分を醜いイグアナと思うようになり、やり場のない思いを抱えるようになります。また母に感化された妹も、リカをブスでダメな姉として扱っていました(実際のリカは、思春期には男子から手紙をもらうような容姿)。

大学生になったリカは、紆余曲折を経て心から落ち着ける大らかな男性に出会います。そして大学卒業後すぐ結婚し、夫の仕事の都合で遠方に引っ越し、母との葛藤は忘れ心穏やかな日々を過ごします。

やがてリカは子を産み(子は人間の姿)、子をかわいいと思えないと悩むようになりますが、その頃、母の急逝の連絡を受けます。

実家に駆け付けたリカは、母親の死に顔が自分そっくり(イグアナそのもの)なのを見て、母の苦しみを理解し、苦しみを手放します。

※リカは基本イグアナの姿で描かれています

※ラストで、母親は実は遠い国(ガラパゴス諸島)のイグアナで、人間(父)に恋をしたため人間に化けていた、というシーンが描かれています。

イグアナの娘 感想・ドラマとの違い

感想

母娘の葛藤を”イグアナ"で表現するという一見不思議な物語ですが、私も姉妹で似てる感じがあるので共感する作品です。分かる人にしかわからない作品なのかもしれないですが名作だと思います。

解釈するに、母親が自分の短所を嫌悪していて、そこに同じような性格or容姿の娘が生まれてきたら、かわいいと思ったり褒めたりできないということでしょう。

家庭以外での人間関係でも、自分とキャラかぶりする人が同じ場にいると何となく落ち着かない、とかも似てるように思います。

子が姉妹2人だと、よほど出来た母親でないと多少差がついてしまうものなのかもしれないと思います。姉妹のどちらが可愛がられるかはその家庭によると思います。

ちなみに作者の萩尾先生自身が母親に否定されることが多く、漫画を描くことも認められなかったらしいので、自身の体験から出来た物語と言ってよいと思います。

ドラマとの違い

1996年に放映されたドラマ版では、ヒロインが菅野美穂、母親は川島なお美、妹役は榎本加奈子という配役でした。漫画とは少し違うストーリーで、高校生時代がメインの話になっていて、漫画には出て来ない親友も登場していました。

母娘の葛藤で悩んでいる人や、そういったことに興味がある方は読んでみるといいと思います。(本には、「イグアナの娘」以外の短編物語も収録されています)

ドラマ「イグアナの娘」を見るには

ドラマの「イグアナの娘」は、現在テレビ朝日系動画配信サービス「TELASA」で視聴することができます。テラサは初回15日間無料ですので気軽にお試できておすすめです。

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みずのと

●不朽の名作~最新ものまで色々なドラマや読書を日々楽しんでします ●普段の仕事は会社員で文章を分かりやすくまとめる仕事をしていたことがあります ●東京在住

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