NHK朝ドラ「まーねえちゃん」の詳しいあらすじ85~90話(第15週分)をネタばれでまとめました。
病に伏しているようこのことを考え、磯野家は疎開を検討しはじめます。
■前回あらすじ
まーねえちゃん あらすじ79~84話【第14週】まーねちゃんの祝言
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まーねえちゃん85話(1/3日(月)放映)物々交換で食料を得る
昭和19年早春、戦時下で若い女性は軍事工場に駆り出されるようになった。紙不足が進み、マリ子(熊谷真実)たちの仕事も大学で標本を描く仕事以外は減っていた。
マリ子とマチ子(田中裕子)は、ようこ(早川里美)が栄養のある食べ物を食べられるよう、郊外の農家へ行き反物と交換で食料を得ていた。
マリ子が愛想よく振る舞って多くの食料を得られていたが、マチ子はへりくだって頭を下げるのが苦手で、「愛想がない」と農婦に注意されるしまつだった。
二人が家に帰ると、ウメ婆さん(鈴木光枝が頂きものの果物を持ってようこの見舞いに来てくれていた。ようこはずっと病床に伏したままだったが、明るいのが救いだった。
夜、母・はる(藤田弓子)はマリ子とマチ子に「ようこの病が伝染るのはつらいから、2人は別の所に暮らしたらどうか」と言い出した。
マリ子とマチ子はようこの症状が思わしくないことにショックを受け大反対し、思いっきり泣ける場を求め映画館に行った。大泣きした末、マリ子は疎開をしたら良いと思いついた。
まーねえちゃん86話(1/4日(火)放映)疎開先を紹介される
元写真屋の三郷(山口崇)がようこの見舞いに来た。母・はるはようこのために疎開を考えていることを話し、三郷に「良い疎開先があれば紹介して欲しい」と頼んだ。
その時、陽談社の編集者・塚田(日下武史)が訪ねて来た。塚田は、細谷(下篠アトム)が、長野の佐久の小学校の教職をマチ子のために見つけてくれたことを伝えた。
母とマリ子は喜び、客人が帰った後ようこにも話した。マリ子とヨウ子は、雪やりんご、蕎麦など疎開先を思い描いて楽しんだ。
帰宅したマチ子は、お礼を伝えるため陽談社に電話したが、細谷は病気で休んでいると言われてしまい、細谷の家を訪ねた。そこは隣の音が聞こえるような古びた安アパートだった。
細谷はすっかり病で弱っている様子で、苦しそうに咳をしていて「ようこちゃんや家族に伝染ったら大変なことになる」と言って近づこうとするマチ子を強く制止した。
マチ子は疎開先を紹介してくれたことについてお礼を言って言葉を交わし、細谷の洗濯や食事のことを気にしたが、細谷は「君が男の部屋に来て洗濯や掃除をする姿を見たくない。プロの漫画家としてのプライドを持て」と言って拒否した。
家に帰ったマチ子の様子がいつもと違ったのでマリ子が声をかけると、マチ子は「何も聞かないで」と言ってマリ子の肩を借りた。
まーねえちゃん87話(1/5日(水)放映)マチ子が絵画展で賞を取る
マリ子は陽談社の塚田を訪ね、細谷の現状について詳しく聞いた。
長野の疎開先はもともと、血を吐いて倒れた細谷のために用意したものだったが、細谷自らが、磯野家に譲りたいと申し出たとのことだった。
細谷はマチ子の才能に強い思い入れがあり、いずれ世に作品を出す作家だから何としても生き延びさせたいという思いがあり譲ったとのことで、「細谷も療養所の順番待ちをしているから大丈夫だ」と塚田は話した。
マリ子は帰宅後、疎開先の紹介のために訪ねて来た画塾の友人・茜と談笑した。茜は実家のある伊豆に戻る予定で、その前にもうすぐ締め切りの文部省主宰の絵画展への作品を仕上げる、と話した。
夕食時、母はマチ子に、東京生活の総決算として茜から聞いた絵画展に応募するよう命令した。
マチ子は必死に絵を描き上げ、見事絵は文部大臣賞を受賞した。細谷も新聞でマチ子の受賞を知って喜んでいた。
マチ子の作品は幼い女の子を描いた絵で、「東郷さん(田中健)とまーねちゃんに子供が生まれたら、とイメージして描いた」とマリ子に話した。
その時電話が入り、マチ子の絵を60円で買いたいという話があったとの連絡を受けた。母・はるが売ることを許可すると、マチ子は「その60円を私に下さい」と言った。
まーねえちゃん88話(1/6日(木)放映)疎開に向けた荷造り
野戦食料編纂の絵の仕事を終えたマリ子は、相手方に交渉し1000円という大金を得て帰宅し、家族を驚かせた。マリ子は母・はるに、「今回ばかりは疎開のためのお金だから分かち合うのはやめて」とお金を寄付などに使ってしまわないよう釘を刺した。
長野への疎開の日が間近になり、知人たちが引っ越し荷造りを手伝いに来てくれた。また切符の手配や荷物の発送についてはマチ子の兄弟子の均(渡辺篤史)が手配を手伝ってくれていた。
写真屋の三郷が横になっているヨウ子に励ましの声をかけると、ヨウ子は「私の病気のために色々してくれる母や姉たちに自分に出来ることは、明るくいることだけだ」「病気が治ったらやりたいことを考えている」と話した。ヨウ子は病気にも関わらず前向きだった。
荷造りを終え静まり返った晩、来訪者があった。福岡の家のお隣さん・牛尾のご隠居(増田喜頓)と、磯野家の元お手伝いの千代(二木てるみ)だった。二人は言いたいことがあり急いで訪ねて来たとのことだった。
まーねえちゃん89話(1/7日(金)放映)疎開先を福岡に変更
牛尾の爺さんとお千代姉がはるばる福岡から上京し磯野家を訪ねて来た。
お千代は、戦死した夫の大和田(大門正明)が靖国神社にまつられることになり、牛尾の爺さんに付き添ってもらい上京予定があり、今回、磯野家が長野に疎開することを聞き、福岡に連れ戻すため急いで上京して来たとのことだった。
爺さんも千代も、助けてくれる知り合いが沢山居る福岡に戻って来るよう強く言った。
母・はるもマリ子も皆に迷惑をかけましと遠慮しようとしたが、寮として貸し出している家も、磯野家が戻れるよう動いてくれているとのことで、病床から起きて来たヨウ子が牛尾の爺さんと涙ながらに再会する姿を見て、福岡に戻ることを決めた。
マリ子とマチ子はすぐに均に連絡し、急遽荷物の送り先と切符の行先の変更を手配してもらった。
叔母の花江(岩本多代)が訪ねて来て疎開先が福岡に変更になったことを知ると、「ちょうど夫(はるの兄)が今度鹿児島市長になることになったので、同じ九州で心強い」ととても喜んだ。
さらにマチ子の師匠・田河水泡夫妻がマチ子に挨拶するため訪ねて来た。田河(愛川鉄也)はマチ子が女学生だった頃を懐かしみ、水泡の妻(三田和代)はマチ子との別れに泣きそうになっていた。
夜には酒田親子も訪ねてきて、ウメ婆さん(鈴木光枝)が3姉妹との別れを惜しんだ。
まーねえちゃん90話(1/8日(土)放映)東京を去る日
磯野家が東京を去る日が来た。
福岡から上京して来たお千代は、靖国神社の戦没者例大祭に出るため、磯野家と一緒に福岡には戻らずしばらく天海の母の家に世話になることになった。
その頃、陽談社の塚田が病に伏している細谷を訪ねていた。塚田は、マチ子から細谷に渡すよう頼まれていた、文部大臣賞を受けた絵が売れて得た金60円を細谷に渡した。
細谷は受け取ろうとしなかったが、塚田は「彼女の精一杯の気持ちだから受け取って信州に行って静養するように」と言った。細谷は「九州は大丈夫なのか」と心配したが、塚田は「女学生だと思っていた彼女も、さなぎが蝶になっている」と心配することないことを説得した。
磯野家に、写真屋の三郷一家が訪ねて来て、友人から声がかかり近々一家で満州に渡ることを報告した。
皆それぞれ別れを惜しんだ。マリ子は、これまで色々世話になった均に礼を言った。均はとうとうマリ子への気持ちを言えなかったが「まっちゃんや家族のために、これからも元気で明るく居て欲しい」と激励した。
大家の前島姉妹は、お茶を振る舞い別れの歌で送り出してくれ、はるは昨日面会したオネスト神父のことを思い出していた。
昭和19年3月末、お世話になった皆に送り出され、磯野家は九州へと戻って行った。
まーねえちゃん85~90話 感想
・細谷さんのように日頃軽くて明るい人があのようになってしまうと、落差が大きくて余計にショックを受けます。何とか良くなってくれるといいのですが‥。マチ子が自分の作品で得た賞金を細谷に渡す下りは、何だか心を打つものがありました。
ドラマの原作にはこの話は描かれていませんでしたが、何となく、実際にあったことなんじゃないかなと思ってしまいます。
・病気のヨウ子ちゃんが前向きで偉いなと思いました。
・マチ子の兄弟子・均ちゃん役の渡辺篤史さんは、昔土曜の朝にやっていた「建物探訪」(現在は早朝やBSで放映中)で良く見ていたので、「マー姉ちゃん」で若い頃の姿を見れたのは新鮮でした。いい味出してましたし。
渡辺さんのことはずっと、建物を紹介する番組の案内人の人、と思っていたので、俳優だということを全く知りませんでした。Wikiを見ると子役時代からのおびただしい数の出演歴が書かれてます。
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