「JIN-仁-」 あらすじ 最終話|野風の乳がん手術・再出発

2020年6月8日

ドラマ「JIN-仁-」のあらすじ、パートⅠ(2009年放映)の最終話のストーリーをまとめました。

キャスト:大沢たかお(南方仁)、綾瀬はるか(橘咲)、麻生祐未(橘栄)、小出恵介(橘恭太郎)、内野聖陽(坂本竜馬)、桐谷健太(佐分利祐輔)、田口浩正(山田純庵)、佐藤二朗(福田玄孝)、六平直政(鈴屋彦三郎)、中谷美紀(花魁・野風) 他

■前回のあらすじ

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1. 消えた龍馬の行方は?

暗がりで刺客に斬られそうになった龍馬をかばった仁は、龍馬と共に御茶ノ水の眼下の川に転落してしまった。仁は無事助かったが、龍馬の姿がどこにもなかった。(その刺客は、ペニシリンを売り込んだ久坂玄瑞が送ったものだった)

翌日仁は、恭太郎や勝海舟の協力を得て龍馬の行方を捜したが見つからなかった。仁は「消えた龍馬がタイムスリップして、あの患者として病院に運ばれてきたのでは? そうなると自分はもう戻れないという事か?」と考えた。

2. 野風の乳の岩を再診

仁が仁友堂に戻ると、佐分利が現れ、乳の岩について以前調べてまとめたという書物を渡した。女郎たちに金を払って調べさせてもらった、という。そして佐分利は「乳の岩かもしれない患者がいるなら私にも調べて欲しい」と申し出た。

仁は「先方からこれ以上調べて欲しいと言われていない」と濁したが、後日佐分利を伴い再度野風の診療を行った。佐分利も触診を行い、野風に「乳から汁が出なかったか?」と質問した。野風は肯定した。

そして佐分利が「乳の岩に間違いない」と診断したが、仁は「そうとは言いきれないのでは。良性の場合もある」と言って問題ないものとして扱おうとした。佐分利は「間違いなくたちの悪い岩だ」と仁に強く言ったが、野風は「南方先生がそうおっしゃるのなら、切らぬ方が良いのでしょう」と言い仁を信用した。

帰り道、納得の行かない佐分利は「私の見立ては信用して貰えないってことですよね」と仁に言い、辛そうにして一人帰っていった。

仁は仁友堂に帰り、山田が佐分利から打ち明けられたという話を聞いた。

ー佐分利殿は以前花岡流で学び、乳の岩の研究が先生に認められあの若さで免許皆伝になったが、女郎に乳の岩の手術を頼まれ手術は成功したが、その女郎は感染症が元で亡くなってしまい、人斬り医者と言われ身の上を隠すようにこちらに来た。

佐分利は、手術に備えより長い時間効く秘伝の麻酔の準備もしていたという。山田は「佐分利先生は、以前の腑分けの事を償いたいのだと思う」と仁に言った。

3. 龍馬が戻る

仁は部屋で一人、心の内を話そうにも傍らに咲がいないことに気づき、自分が一人だと感じていた。

その頃恭太郎は吉原の初音を訪ねていた。恭太郎は、「妹の縁談が上手く行っているが、別に慕っている男がいて、あいつの性分では上手くやれると思わないが、断れる時期ではない…」と心配していた。

仁が洪庵の墓参りに行っている間、突然仁友堂に龍馬が現れた。川に落ちた後、漁師に救助されしばらくそこに滞在していたという。

仁は洪庵の墓石に「婚約者の未来のことはあまり考えず、今まで目の前の命を救っていたが、今野風さんの乳がんを見て見ぬふりをしようとしている…」と悩みを語りかけていた。

仁に顔を見せるために墓地を訪れた龍馬は、仁の話を聞いてしまった。(仁は龍馬がいたことに気づいていない) 龍馬はその足で勝海舟を訪ね、仁の状況を別の例え話にして話し、「先生だったらどうするか?」と質問した。すると勝は「いっそ誰かに決めてもらうかな?」と言った。

野風はお勤め最後の日を迎えていた。迷いがあり吉原を訪れていた仁の前に龍馬が現れた。驚き喜んでいる仁に龍馬は、野風が乳の岩の話を聞いたと言い「野風を助けて欲しい。先生が迷う気持ちも分かるがわしのために手術をしてくれんかい?」と言った。

そして「吉原をお祓い箱になった野風がわしを頼ってくるだろう」と自分の構想を話した。仁は頷こうとしなかったが、龍馬は「切れって言ったら切れ!先生はただ黙ってわしの頼みを聞けばいい、手術の後のことは、全部わしのせいじゃ」と言って頼み込んだ。

4. 野風の白無垢

野風の手術を決意した仁は、佐分利を伴い鈴屋を訪れた。野風は「上手く行かずとも先生たちのご研鑽の一つとなりんしょうか?」と訊いた。佐分利は「もちろんです」と答えた。すると野風は「あちきなぞが医術のお役に立てるのなら、これほどの喜びはありんせん」と言い手術を承諾した。

鈴屋の女将は憤慨していたが、主人は「あの子をよろしくお願いします」と了承した。

吉原を去る日、野風は白無垢を来て去って行った。その姿は輝くように美しかった。

野風の病を聞き身請けを取りやめた隠居は、病を見抜けなかった事について藩医の三隅を叱責した。

縁談の話が進んでいた咲は、母親と共に自宅で嫁入り道具の準備をしていた。佐分利が橘家に置いたままにしていた仁の道具を取りに来たので、咲が「手術でもするのか?」と聞くと、佐分利が野風の手術を行う事を伝えた。

咲が思い悩みながら河原に行くと、仁が、気の迷いを断ち切るため、地面に穴を掘り写真の入った箱を埋めようとしていた。咲が「この間は軽々しい事を言った」と謝ると、仁は咲に「手術を決意したのは、未来が生まれなくなるとは限らないと思ったから」と説明した。

咲は「神は乗り越えられる試練しか与えない。試練の後には素晴らしい未来が」と励まし、仁に縁談のことを聞かれ、「明日結納だ」と答えた。

仁は、”助けても助からなかった人もいた。だとしたら未来が生まれないということだけはないだろう”と自分に言い聞かせた。

その頃、「南方のせいで自分の評価が下がった」と恨みを持った三隅医師が、野風の手術の失敗を企んでいた。

5. 乳がん手術

仁は、乳房を温存する手術法を行う予定だと皆に話し、手術が開始された。

橘家では咲の結納の日を迎え、先方の使者が来ていた。しかし直前に咲は泣き出し「結納の品をお受けすることはできない」「参らねばならぬ所がございます」と言い出した。すると怒った恭太郎が咲の襟を掴み庭に放り出し、「自害せよ!」と懐刀を持たせた。しかしすぐに咲だけに聞こえるよう小声で「行け!私がなんとかする」と言い、咲は晴れ着のまま家を飛び出した。

野風の手術は、腫瘍の摘出がなされる段階まで順調に進んでいた。しかしそこに扉を何かで叩いて破壊しようとしている音が聞こえた。野風を身請けするはずだった藩の家来たちが、手術室に乗り込もうと扉を槌で叩いていたのだった。仁たちは異常な状態の中手術を継続し、外にいた仁友堂の医師たちが何とか止めようとしていたが、扉はいよいよ壊されそうになっていた。

そこに、咲が現れ「お止め下さい!消毒することなく手術室に入ることは許されませぬ」「どうしても入るというならここで命を絶つ」「討ち入り同然、あなた方もご覚悟めされませ」と言って、暴挙を何とか阻止しようとしていた。仁たちは手術を続けた。

咲が体を張ったおかげで、何とか手術が終了した。表に仁が現れ「大殿様の指示なのですか?」「養生するようにと暖かい言葉を頂いている」と訊いた。すると答えに窮した家来たちは退散していった。

咲の首には血が滲んでいて、足元は履物を履いていず着物も汚れていた。仁は咲に「あんまり無茶ばかりしないで下さい」「本当にありがとうございました」と礼を言った。

6. 消えた写真/再出発

仁は河原を掘り返し、写真が入っているはずの箱を開けたが、写真そのものが消えていた。咲が、野風が目覚めたことを知らせるため仁を探しに河原に行くと、仁は茫然と座っていた。

写真が消えたことを聞いた咲は「ある日突然出てくるかもしれない」と仁を励ました。すると仁は笑って「一つだけ確かなのは、私が解放されたということだ。これでもう未来に一喜一憂する必要もない。これからは目の前のことだけを見て懸命に生きればいい」と言った。仁は、戻ろうとする咲に「ここに居てくれませんか」と頼み、「これで良かったんですよね」と繰り返し、咲は頷き続けた。

無事病が治癒した野風は、「これからは己の足で行きたい所にいくでありんす。誰よりも幸せになるでありんす!」と言い、深く礼を言い仁たちの元を去って行った。仁は涙していた。空を舞う雪を見て、咲は「水というのは不思議なものですね。雨になったり湯気になったり、氷になったり…、本当は全て水。そして目には見えずとも、この世から消えてなくなることはない」と言った。

野風は町で手習いの塾を始めようと奮闘していた。

仁は、心を新たにして、洪庵の言葉を額に入れ仁友堂に掲げた。

パート1  終わり

■続き(パート2 初回)

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