ドラマ「JIN-仁-」のあらすじ、パートⅠ(2009年放映)の第10話のストーリーをまとめました。
キャスト:大沢たかお(南方仁)、綾瀬はるか(橘咲)、麻生祐未(橘栄)、小出恵介(橘恭太郎)、内野聖陽(坂本竜馬)、桐谷健太(佐分利祐輔)、中谷美紀(花魁・野風) 他
■前回のあらすじ
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「JIN-仁-」 あらすじ 第9話|野風との夜・火事場での治療
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1. 身請け前のお調べ
仁は、いつもの神田川の近くに居る時、強い頭痛に襲われ倒れ込んでしまった。咲は仁に縁談話のことを相談しようと思っていたが、ふたたび機会を逸してしまった。
仁はっ苦しみながら「タイムトリップする前に会った患者は俺だったとしたら、俺は俺の手術をした? あの声は龍馬さんだったし、龍馬さんだったのか…?」などと考えた。
家まで仁を連れ帰った咲は、仁が写真を落としたらしいことに気づき、河原で探して拾い仁に渡した。写真の未来の姿は更に薄くなっていた。
そこに、鈴屋の主人・彦三郎が訪ねて来た。主人は「野風を妾にすることを望む人がいて身請けが決まったので、体のお調べを頼みたい」と頼み、「あの夜は、身請けされたら二度と先生に会うことができなくなるから、野風が最後の思い出を作りたかったのだろう」と言った。
仁は、未来が野風と身請け先の方との子孫であると考え、野風が身請け先に行くため、お調べを行うことを了承した。
鈴屋でのお調べには身請け先の藩医・三隅も同席していた。野風は同行していた咲に、「南方先生から心に決めた人の話を聞いた。誘ったが空しい試みだった」と、先日の夜の事を話した。
お調べが行われ、仁は野風の胸に異常を捉えたが、最終的に仁は 問題ないとの判断を報告した。以前から胸にしこりを感じていた野風は腑に落ちない様子だった。
2. 咲の思い
仁が家に戻り写真を見ると、未来の姿が濃くなっていた。仁は「これでいいんだ」と思った。
一方仁は、漢方医の福田に乳の岩に効く薬について聞いた。すると福田は「乳がんと言えば華岡流」と言い、華岡流で学んでいたとう佐分利に話を振った。しかし佐分利は「自分が華岡流で学んでいたというのは根も葉もないうわさだ」と言った。
咲は、縁談話について仁に話せていないこと、自分の仁への思いが一方通行であることに悩んでいて、鈍感な仁に苛立った。
野風からのお調べの礼の文(これで心置きなく身請け先に行けるという内容)に目を通し、沈んだ風の仁を見た龍馬が「他の女子のことばかり気を取られているから、咲殿がやきもちを焼いている」と言った。
「なんで?」と言う仁に、龍馬は「咲殿は先生を好いている」「誰に聞いても同じ答えだと思う」と言った。仁はこの時はじめて咲の気持ちに気づき、これまで酷なことをしてきた、と思った。
咲は恭太郎に付き添いを頼み野風の所を訪れ、野風に「自分にも縁談が来ているのだが、恋心は嫁いでしまえば忘れられるものなのか?」と相談していた。
野風は「あちきは咲様が大好きでありんす」「諦められたと言えば嘘になる。けどあちきには身請けに行くより他はない。女郎は身請けを断れないしきたりだが、大病などになれば話がご破算になることもある。それを狙っていた」と言った。
野風は、胸にしこりがある事、母親も若くして胸に岩が出来て亡くなったのでお調べを頼んだ、でも問題ないという見立てだった、と咲に説明した。
3. 橘家を去る
咲が橘家に帰ると、仁友堂の看板が下げられていて、仁はペニシリンの製造所に移るため荷造りしていた。咲は突然のことにショックを受けながらも「野風さんをもう一度見てあげて欲しい、胸にしこりがあると言っていた」と仁に訴えた。
しかし仁は「しこりが岩でない可能性もある。診断にはこの時代にない特別な機械が必要」と言い、取り合おうとしなかった。すると咲は「未来のために野風さんを見殺しにしようとしたのでは?」「もう見ていられない」と言い部屋を出て行った。咲は縁談を進めるよう母親に申し出た。
翌朝、縁談を進めていることを報告した咲に、仁は「自分は咲さんの顔を見るとほっとしていたので、きっとそういう家庭を築けると思う」「お幸せに」と言った。仁は皆に見送られ橘家を去って行った。咲は涙を流した。
翌日、龍馬に頼まれた仁は、長州藩士の久坂玄瑞にペニシリンを紹介し、久坂が連れて来た患者に治療を施した。龍馬は、久坂がこれから行おうとしている戦について止めるよう進言し、「そんなことよりこのペニシリンを世界に売って、金を作って船を作って海軍を作り、異敵を討とう!」と声をかけた。久坂は「考える」と言った。
龍馬と久坂とのやりとりを見て、歴史の針を進めてしまうことを恐れた仁は、帰り道、龍馬に「ペニシリンの件はここで手を引きたい。戦で失われるべき命が生き残ったら、生まれる筈の子供が生まれなくなることもある」と言った。
これまでの仁の不思議な言動を思い出した龍馬は、「もしかして先生はわしらの運命を知っているのか?」と聞いた。そこに刺客が現れ取り囲まれてしまった。仁は斬られそうになった龍馬を庇って、龍馬と一緒に崖下の川に落ちた。仁は無事川から上がり助かったが、龍馬の姿がなかった。
■次の回のあらすじ
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「JIN-仁-」 あらすじ 最終話|野風の乳がん手術・再出発
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