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まーねえちゃん あらすじ133~138話【第23週】お千代姉の再婚・ヨウ子の縁談

2022年2月27日

NHK朝ドラ「まーねえちゃん」の詳しいあらすじ133~138話(第23週分)をネタばれでまとめました。

今週は、前々からいい雰囲気だった魚屋の天海と、磯野家のお手伝い・お千代姉が結婚を果たします。

時が過ぎ昭和25年にはサザエさん3巻も刊行し大ヒットし、磯野家の生活にも余裕が出てきました。マリ子は新八郎の七回忌を区切りに嫁ぎ先から戸籍を返され、年頃のヨウ子には縁談話が舞い込みます。

■前回あらすじ

まーねえちゃん あらすじ127~132話【第22週】「サザエさん」の大ヒット

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まーねえちゃん133話 2/28日(月)放映 天海とお千代姉が結婚①

北海道の三郷から引き取った少女・道子はお手伝いの仕事にも慣れ、マチ子が仕事に行き詰ったときの話し相手もするなど、磯野家にすっかり馴染んでいた。

サザエさん2巻は増刷につぐ増刷という大ヒットで、それにつられて家に山積みになっていた1巻もはけた。

母・はるは、ウメたちのために良い布団を闇屋から手配していたが、三吉は「自分にはもったいない」と恐縮していた。

ウメたちを東京に迎え入れる準備も整い、ウメたちが磯野に揃って顔を見せた。

酒田家の嫁さんは、改めて母はるに礼を述べ、ずっと言葉を発さなかったウメ婆さんも、「東京に戻ってこれたことへの感謝が言葉では表現しきれない」と言いながら感謝を示し、以前の毒舌も少し取り戻し、笑顔を見せた。

マリ子が天海の家を訪ね、三吉たちのことを報告している時、道子の話になり、天海が「女房にもらうならお千代さんがいいね」と言った。その時、電話が入ったことを知らせに来たお千代が、この会話を聞いてしまった。

びっくりしたお千代はすぐ去ってしまったが、天海は改めてマリ子に、お千代を本当に嫁したいと思っていることを申し出た。

マリ子は母にこのことを相談し、天海とお千代二人で話す席を設けた。

まーねえちゃん134話 3/1日(火)放映 天海とお千代姉が結婚②

天海はお千代に結婚を申し込んだ。千代は「自分は後家だ。もっと若い人がいいのでは」と断ろうとしたが、天海の”お千代さんしかいない”という熱い思いが伝わり、無事二人は結ばれた。

しばらく後、二人の結婚写真を見せに来た天海の母は、写真に「笑いすぎている」と難癖をつけながらも、息子が結婚してとても嬉しそうだった。

そんな天海夫妻から磯野家に、お隣の前島家についての相談が持ち込まれた。前島姉妹の家を磯野家に買い取って貰えないかというものだった。

マリ子が前島姉妹に事情を聞くと、インフレになり資産だけで余生を送るのが難しくなったので、友人達と湯河原に老人ホームを作る計画をしていて、家を手放すつもりとのことだった。

マリ子が家に戻って母はるにこのことを報告すると、母は「買い取ってあげればいい」「サザエさん3巻を出しなさい」と言った。マリ子が、いつ挿絵の仕事に戻れるのか、と言うと、母はそれは神様が決めると言うだけだった。

しばらくして、陽談社の塚田が、サザエさん3巻を陽談社で出版する話を打診しに訪ねて来た。マリ子もマチ子も「良い話だと思う」と返しながらもいったん検討することにした。

塚田が帰ったあと、マリ子はマチ子に「もし今後出版社で出版して貰えない作品があった時のために、姉妹出版を残しておいた方がいい」「自分は案外出版の仕事を気に入っているから」と言い、3巻も自分達で出版することに決めた。

まーねえちゃん135話 3/2日(水)放映 同窓会

時が経ち昭和25年になった。その後出版したサザエさん3巻が大ヒットし、マリ子たちは前島家を買い取り曳家して暮らすようになっていた。

マチ子の担当編集者だった細谷が、病気が全快し上京することになったとのことで(細谷は昨年自分の作品で文学賞を受賞し、小説家の道を進んでいた)、マチ子の師匠・田河水泡の発案で同窓会が開かれることになった。

田河邸に、磯野家の3姉妹、編集者の塚田、細谷、均、三吉ら懐かしい面々が集まった。細谷は疎開先で結婚した妻を連れて来ていて、マチ子は一瞬淋しそうな顔をしたが「お似合いだ」と祝福した。

三吉は田河に、「マチ子さんからもらったのらくろのお守りのおかげで戦争から帰還できた」と話した。田河は感激し、今度大人になったのらくろの漫画を描こうとしていることを話した。

マリ子も再び絵を描ける世の中が戻ったことをしみじみと喜んだ。みな、7年振りの再会の場を楽しみ幸せなひとときを過ごした。

まーねえちゃん136話 3/3日(木)放映 母はるの同窓会

その日は、前島姉妹、天海の母、ウメ婆さん、植辰さんら懐かしい面々が磯野家に集まり、母はると楽しい時間を過ごしていた。

「サザエさん」は毎朝新聞で連載されるようになり、マチ子は連載に集中するため、塚田からの仕事ですらも断わるほどの状態だった。

植辰は姉妹出版の倉庫番の仕事の話をし、元気を取り戻した様子のウメは、マリ子の奮闘を褒めた。前島姉妹は湯河原に作った老人ホームで充実した日々を送っていて、みんなで前島姉妹の所に遠足に行こうという話で盛り上がった。

まだ大陸から帰還していない息子・栄一のことに話が及ぶと、植辰は「ぜったい諦めない」と宣言し、他のみなも「帰ってくる」と励ました。

集まりにはさらにオネスト神父も加わり、楽しい話に花が咲いた。お千代はすっかり魚屋のおかみが板につき、注文の刺身を持ってきてくれた。

まーねえちゃん137話 3/4日(金)放映 新八郎の七回忌

鹿児島の東郷家から、新八郎の七回忌を行う知らせの手紙が届いた。マリ子は「戦死を認めることになるから式には参加しない」と言ったが、母はるが「あちらのご両親の立場を思うなら参加しなさい」と諭した。

マリ子は汽車で鹿児島に行き法事に出席した。

法事を終えた後、義父がマリ子に封筒を差し出した。七回忌を一区切りとして新しい出発をして欲しいから、マリ子の籍を返すとのことだった。

東郷家から籍を抜くことに同意しないマリ子に、義父は、姉妹出版の社長としては磯野マリ子である方が良いこと、縁があれば新たな家庭を持つのも良い、と話した。マリ子は義両親の気遣いに涙し、封筒を受け取った。

マリ子が東京に戻った日、伯父の岩村夫妻がヨウ子への縁談話を持って訪ねて来た。

まーねえちゃん138話 3/5日(土)放映 ヨウ子の縁談

年頃のヨウ子のもとに縁談話が持ち込まれたが、本人はあまり乗り気ではなく、どの縁談にも首を縦に振らなかった。マリ子がヨウ子に見合いをするように勧めると、「自分だけ仲間外れにしないで。ずっとこの家で皆といっしょに暮らしたいのに!」と言って部屋を出て行ってしまった。

そのような感じで時が過ぎ昭和27年の秋になり、伯父の岩村が縁談候補の島村という青年の話をした際(島村は芸者を見た際、上司が「芸者は足さばきが全て」と言ったので、本当に足元の動きしか見ていなかった、という内容)、ヨウ子が興味を持ち、磯野家で場を設け略式の見合いをすることになった。

見合いの日の朝、お手伝いの道子と磯野家の雑用を行う植辰が玄関の掃除をしていると、手土産を持った男性が現れた。

男性が編集者のようだったので、道子たちはマチ子の仕事関係だと思い「今日は大事な予定があり他の来客は受け付けていない」とあしらったが、そこにヨウ子が現れ、見合い相手の島村であることに気づき、ヨウ子はまだ普段着で髪もセットしていなかったのでとても慌てた。(島村は新聞社の編集者で、来訪した際社名を名乗っていた)

急遽予定の3時より早く見合いが行われた。島村はそそっかしくお茶目な感じでヨウ子は好感を持ち、お見合いを機に交際が始まった。

まーねえちゃん133~138話 感想と町子の結婚について考察

・ドラマ放映残り1か月を切った段階でのニューキャラ(ヨウ子のお見合い相手)登場、良さそうな人でほんわかしました。時間よりだいぶ早く訪ねて来た相手にヨウ子がびっくりした顔がかわいかったです。

ヨウ子の病気はいつのまにか完治していた感じがしますが、結核の治療薬であるストレプトマイシンは終戦間近の頃にアメリカで発見され、昭和20年代後半には日本でも生産されるようになったとあるので、最終的には戦争の終了と医療の進歩のおかげで完治したのだと思います。

・実際には洋子さんのお見合いは、この時既に磯野家が所有していた箱根の別荘でされたそうです。

・ドラマの感想をネットで見ていて、「先にヨウ子に見合い?マチ子が先では?」という感想がありました。先入観として長谷川町子さんが生涯独身というのは知っていたので私は何も思わなかったのですが、普通のストーリーで考えたら確かにそうですね。

マチ子の恋愛的なエピソードとしては、編集者の細谷に好意があったが、数年後相手は結婚してしまっていたというものくらいでした。

マー姉ちゃんを見る中で長谷川家のことに色々興味が出て、ドラマ原作や洋子さんの「サザエさんの東京物語」、サザエさん関連の雑誌や本を読んだのですが、その中で「サザエさんと長谷川町子」という評伝本には、「町子にはかつて婚約者が居たが、相手が浮気して破談になった、かも?」という眉唾のエピソードが記されていました。

ある男性(その人の実名は書いてある)が偶然出会った長谷川町子の母親と名乗る人から、娘である町子の昔の話として聞いた、という内容なので真偽がはっきりしないのですが、

「町子には婚約者がいたが、その婚約者が(戦地から帰って来たあと)病気で入院しているうちに、世話をしてくれた看護婦と思い合ってしまった」という内容だったので、ドラマの細谷との関係が事実を暗示しているのかなあとも思えたりもします。

(ドラマ化する上で、もしかしたら毬子さん側が脚本家さんに、町子にあった出来事として伝えていたのかなあ、なんて思うのですが、どうなのか‥真実は闇の中。

妹・洋子さんの本では、『町子はお見合いはいくつかして直前までいったこともあったがまとまらなかった、仕事だけしれてば良い生活が気楽だった』という描かれ方をしていました)

 

この本は、第三者の方が書いた本で、十分に分かりきっていないことも書いてあったりするのですが、当事者の本では見えなかったことも知れて興味深かったです。

特に、巨万の富を得たものの、作品のイメージ上それを世間に感知されたくなかったということや、爆発的にヒットし人気過ぎたせいでネガティブな批評を受けたりやっかみも多くあったということ、町子死後の遺骨盗難事件などについてです。

「マー姉ちゃん」では描かれていない、町子さん(やそれを支える家族)の苦労を想像すると胸が痛むものもありました。

あと本の感想で「長谷川町子は国民栄誉賞を受けているが、受賞していない手塚治虫の方が後輩を育成したりプロダクションを率いて世の中に貢献している」というようなことが書かれているのも目にしましたが、

現代のように女性の漫画家さんも沢山活躍する世の中ならまだしも、戦後すぐの、漫画業界も他の業界同様の圧倒的な男社会の中で(この本の中でもそういった側面が書かれています)、漫画家仲間を持って手広く事業を拡げて行くのって、かなり社交的な人じゃなきゃできないハードルの高いことなのではと私は思ってしまうのですが‥。

 

■次回あらすじ

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