「JIN-仁-完結編」あらすじ 第5話|鉛中毒の歌舞伎役者の治療

2020年6月8日

仁(完結編)の第5話ストーリーをまとめました。前回は高貴な身分の奥方・恵姫の手術を終え、帰路についたところでした。

キャスト:大沢たかお(南方仁)、綾瀬はるか(橘咲)、小出恵介(橘恭太郎)、内野聖陽(坂本竜馬)、桐谷健太(佐分利祐輔)、中谷美紀(花魁・野風/未来) 他

■前回のあらすじ

スポンサーリンク

1. 初の手術と白昼夢

仁は、宿の娘・初の怪我の手術中に、自分の体が消える事態に直面した。

仁は俯瞰状態で白昼夢のような映像を見た。(大人になった初が南方という家の男と結婚し子を産み育て、時代が現代に移り、仁の生家から、小学校に登校する仁ではない少年が出てきた)

仁は「初が助かると、俺ではない自分が生まれるのか?」と考えた。初の出血がひどくなると、仁の体が元に戻った。仁は救命措置を行ったが初の命を救うことは出来なかった。宿の主人は悲しみ「これが定めだったんだ」と言った。

仁は帰り道、咲に、自分が消えている間目にした映像を話した。咲は「お初ちゃんが亡くなったのは、定めだったのでは」と言ったが、仁は「私は本当は誰一人助けていないのかもしれない」と落ち込んだ。

江戸に戻り、仁は勝海舟から、龍馬が京都で襲われた事を聞き、龍馬と関わる時用心するよう忠告された。仁は「寺田屋事件だ。龍馬さんの暗殺に向けて歴史は史実通り進んでいるのだろう」と思った。仁は龍馬を救えるのだろうかと考えた。

2. 鉛中毒の歌舞伎役者の治療

歌舞伎役者の田之助(JINパート1で登場)が、兄弟子の坂東吉十郎という有名役者の治療を依頼してきた。仁が診察したところ、吉十郎は鉛中毒で状態は良くなかった。舞台で使うおしろいを落とす時、風呂で大量のおしろいを吸い込む状態になっていることが要因のようだった。

吉十郎が苦しみだしたので仁はモルヒネを打ったが、あまり効かず自然におさまるのを待った。吉十郎には10才前後位の息子(与吉)がいて、傍で様子を見ていた。

仁は「鉛を体の外に出す薬がないので手足を切って延命を図ることしか…」と田之助に告げた。田之助は「来月の舞台に立たせてやりたい」と言い、難しいと言う仁に「無理無理って、それでも医者なのか!」と怒った。

仁は吉十郎を仁友堂に運び治療する事にした。仁友堂の医師たちの協力を得て、ペニシリン点滴と食事療法、塩化カルシウムの製造を行い鉛中毒のカルシウム不足を補うことにした。

仁は張り切っていた。キレート剤の代わりになるような生薬を福田の協力で調べ、鼠で薬の治験を行った。ペニシリンのおかげで吉十郎の感染症は良くなってきていた。吉十郎はうわ言で芝居のセリフを言っていた。仁はあまりの経過の良さに驚いた。息子の与吉は父親が良くなっても喜ぶ様子を見せなかった。

咲が「与吉ちゃんと吉十郎さんは喧嘩でもしているのでしょうか」と呟くと、佐分利は「舞台に立つのは反対なのかもしれない。養生して少しでも長生きして欲しいのでは」と言った。

咲は、仁が働き詰めなことを心配した。そのうち、吉十郎は立ち上がれるまでに回復した。仁は、お初の手術の失敗が頭をよぎり、吉十郎の経過が良すぎることを気にかけ、福田に「もっと聞く生薬がないか」と苛つきながら迫るなど、焦って感情的になった。

心配した咲が声を掛けると仁は「歴史の修正力に負けたくないんです。直したと思ったら足元をすくわれての繰り返しだった。今回は完璧に治したい」と言った。咲は「延命だけではいけないのか?未来がどれだけ進んでいるか分からないが、人はやはり死ぬのでございましょう?」と言った。仁は「じゃあ、私は何のためにここに送られて来たのか」と言った。

そこに大きな物音がした。仁たちが駆けつけると、吉十郎が”台本がなくなった”と息子を疑い殴っていて、皆が止めに入った。吉十郎は「息子は俺のことが嫌いでたまらない、舞台に立つのを邪魔したいんだ」と言った。吉十郎は子供は荷物をまとめるよう命令し、仁友堂を去って行った。

仁たちが稽古場に様子を見に行くと、吉十郎は演目の稽古をしていた。足を痛めてつま先から出血したが、佐分利が「痛み止め忘れたんだ!」と言って他の役者の手前胡麻化した。

3. 世代を越え受け継がれるもの

仁は田之助に、命にかかわるので芝居に出るのは考え直した方がいいと忠告した。すると田之助は、吉十郎の事情を説明した。(吉十郎は遊び人で女房も子供も追い出し、女房の方も男が出来て子供は行く場所がなく転がり込んできた。その時体を悪くしていた吉十郎は、何とか与吉に稽古をつけたが、与吉は全く覚えようとぜず、吉十郎は手を出すようになった)

そして吉十郎から「息子に自分の芝居を見せたい」と頼まれ、田之助は一度は断ったが、吉十郎は「くずにも取り柄あったと思えたら生きていくのがましになるって思うんじゃないか」と懇願したという。

田之助は仁に「兄さんにとって、手足を切って生きながらえるのは値打ちがない。命の値打ちは長さだけなのか?」と聞いた。

仁は帰り道、「長生きさせることばかりに囚われていた」と咲に話した。咲は「先生がここに送られてきたのは、世の営みを超えたもっと大きなものの為では?」と言った。

福田が独自に調合した漢方薬を持って来て、佐分利も必死に看病した。吉十郎は病の身を押して稽古を行い、与吉はその様子を見ていた。

公演当日を迎え、吉十郎は衣装を身にまとったが、直前に具合が悪くなり舞台に上がるのを諦めた。吉十郎は「芝居は俺だけのもんじゃねえもんな」と言った。

仁は、用意していた歩行サポート具を渡し、それを装着した吉十郎は演目を演じ、与吉は必死に演じる父親に涙を流して屋号を声掛けした。

吉十郎は間もなく世を去ったが、与吉は「父の跡を継ぎたい」と田之助に稽古を志願した。仁は、「芸が世代を越え受け継がれるように、自分も何か残したい」と思った。

仁友堂では、偶然の手違いによりペニシリンの粉末化への糸口を見出した。皆歓喜した。

龍馬から「興した会社でペニシリンを扱いたい」との手紙が来た。「今龍馬さんに関わることは仁友堂にとって危険なのでは」と仁は思ったが、咲は「何のためにペニシリンの粉末化を。今行かなくていつ行くのか」と言った。

■次回あらすじ

「JIN-仁-」完結編 記事一覧