NHK朝ドラ「まーねえちゃん」の詳しいあらすじ115~120話(第20週分)をネタばれでまとめました。今週、磯野家はふたたびの上京に向け家を売り、出版を行うよう母に命じられたマリ子は、マチ子と共に一度上京します。
■前回あらすじ
まーねえちゃん あらすじ109~114話【第19週】「サザエさん」の誕生
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まーねえちゃん115話 2/7日(月)放映 再上京
東京からの仕事のオファーを受け、磯野一家は再び上京することを決めた。
マリ子はマチ子の代理で、サザエさんを連載している新聞社に行き、事情を話してサザエさんの終了を交渉した。一方母はるは、住まいを売却する話をつけて帰って来た。
お千代が「今度こそ一緒に上京する」と言うと、はるはすんなり受け入れた。
はるは、家の前金10万(当時は大金)をマリ子に見せ、その金で出版を行うよう命じた。マリ子が「何を出版するのか」と戸惑っていると、母は「サザエさんはどうかしら」と言い、娘達を驚かせた。
家は24万で売れ、残金は一か月後位に家を引き渡す際に受け取ることになっているとのことだった。
マリ子とマチ子は出版のことを知るためと、上京後の住まいを探すため、一度列車で上京した。まず二人は、世田谷新町の以前暮らしていた借家に行ったが、既に他の家族が暮らしているようだった。
元大家の前島姉妹とも再会を果たし、互いに喜び合った。
まーねえちゃん116話 2/8日(火)放映 東京の人々と再会
大家の前島姉妹と再会したマリ子とマチ子は、家にお邪魔し、マリ子たちの上京を聞いて駆けつけて来た天海の母も加わって、前島姉妹が収穫したさつまいもをお茶のおともに近況を報告し合った。
天海は現在、兵隊を返す船の係を行って帰りが遅くなってはいるが、無事なことが分かったとのことで、タマはとても嬉しそうだった。戦死した夫・東郷のことを聞かれたマリ子は「(帰りが)遅れている」と答え本当のことを言わなかったので、隣にいたマチ子は顔を曇らせた。
その後、マチ子の兄弟子の均ちゃんの話によると、空襲の翌日、上野の山で酒田の婆さんを見かけた人が居るらしい、ということが話題に上がった。
マリ子は均が復員していたことに驚いて動揺した。均は、召集が遅かったため兵器不足で出兵しないまま終戦を迎えたとのことだった。
(そのころ田河家では、田河家に戻っていた均が、噂のせいかくしゃみをしていた)
マリ子は、以前もらった恋文のことが思い出され、田河家を訪ねる際に均と合わせる顔がない、と内心戸惑っていた。
まーねえちゃん117話 2/9日(水)放映 用紙業者を訪ねる
マリ子たちは前島家に滞在させてもらい、翌日はマチ子の師匠・田河の家を訪ねた。
庭掃除をしていた均は、顔を合わせるなり先生を呼びに行ってしまい、その後もマリ子への気まずさから姿を消してしまった。
田河夫妻は二人との再会をとても喜んだ。近況を話した後、マリ子が出版をやることを話すと、田河は「良い話かも。出版界が息を吹き返していて、みんな本を読みたがっている」と言った。田河が紙のことを心配すると、マリ子は紹介があることを話した。
マチ子が田河に「サザエさん」を見せると、田河は「なかなか面白い」「(マチ子は)きっとものになると思っていた」と褒めた。また、陽談社の塚田は編集長になったとのことで、田河は「二人のことを心配していたから顔を出した方が良い」と言った。
その後マリ子とマチ子は、用紙業者を訪ねたが、業者の人々は忙しく立ち働いていて、2時間経っても放置されている状態で、マチ子がしびれを切らしていた。
ようやく紹介状を書いてくれた森田(空襲の際世話した女性の夫)のいとこの男性と話が出来たが「(紹介状はあっても)今は紙が引っ張りだこだから…」と暗に断ってきた。しかしマリ子が腰に巻き付けて持参した大金を見せると、とたんに顔色を変えて「これは半額として受け取る」と言って話を進めると言った。
そのころ前島家には陽談社の塚田が訪ねて来ていて、マリ子たちの帰りを待っていた。
まーねえちゃん118話 2/10日(木)放映 東京に一時滞在する日々
前島家に戻ったマリ子たちは、訪ねて来ていた陽談社の塚田と再会を果たした。
編集長になった塚田は、以前にも増して忙しい日々を送っているようで、マリ子たちが陽談社にすぐに顔を見せなかったことに小言を言い、相変わらずの鬼の編集者ぶりだった。
マリ子が出版を行う話について、塚田は「言ってくれればやったのに」と言い、用紙業者に前金で5万払った話を聞くと、「出版業界が混乱している中、持ち逃げされたらどうするんだ!」と怒った。一方、サザエさん原稿を見ると、顔をほころばせ「良い仕事をしたんだな」とマチ子を褒めた。
塚田は「B5の横綴じの変形にしたらどうか」と出版のアドバイスをしてくれた。また、肺を患った細谷はその後、回復するまでには至っていないが、長野から時々手紙が来ていて、小説を書いているとのことだった。
福岡では、磯野家に父の元部下の村田と、お隣さんの牛尾の主人が訪ねて来ていて、一家が再び上京してしまうことに反対していた。
マリ子に出版をやらせることについて、母はるは「マリ子が東郷の戦死を信じておらず、いつまでも待ち続けると言っているので、長期戦のため、磯野家の独立を図らなければならないと思った。それにはサザエさんの出版が手ごろだと思う。もし失敗したらやり直せばいい」と話した。
東京では、マリ子たちはいったん福岡に帰る前に「家を買いたいと思っていて、いい家があれば紹介して欲しい」と天海の母に相談した。すると天海の母は「(以前磯野家が借りていた家に)今住んでいる人は、戦前の物価が安かった頃の家賃で住んでいる。出て行ってもらって磯野家が買い取ってくれた方が、資産を食い潰して暮らしている前島姉妹にとっても良いと思う」と話した。
マリ子たちはいったん福岡に帰り、牛尾のご隠居さんたちに、酒田のウメ婆さんを見た人が居るという朗報を伝えた。
まーねえちゃん119話 2/11日(金)放映 「姉妹出版」を設立
福岡に戻ったマリ子は、「サザエさん」の発行社の名前をどうするか悩んでいた。
マチ子が思いつきで「”姉妹出版”はどうか?」と言うと、マリ子もヨウ子も、お千代姉も「なかなか良い」と気に入り、この名前にすることが決まった。
マリ子とマチ子は出版の話と家の確保のために、当時汽車で33時間の道のりをかけて再び上京し、マリ子は用紙業者に行った。
「サザエさん」を自費出版で2万部する希望だったが、先方から「自費出版は通常千部くらいだ。2万部となると倍の金が必要になる」と言われてしまった。マリ子は了承し、残りの費用は印刷が終わった時点で支払う約束をした。
その頃、マチ子は前島家に滞在しながら早速陽談社から受けた仕事を行っていて、また、家の買い取り交渉のため兄弟子の均に付き添ってもらいながら隣家を訪ねた。その結果、(現在の住人は店舗を被災していたため)申し込んでいる罹災者住宅に入れ次第明け渡してくれるという話がまとまった。
用紙業者からの帰り道マリ子は、軍服の男性を新八郎と人違いして思わず駆け寄って話しかけてしまった。マリ子は自分の勘違いに落ち込みつつも、「待っているって約束したんだ」と自分の気持ちを立て直した。
マリ子とマチ子を残してまた福岡に戻り、母に東京で暮らす家の目途が着いたことを報告した。マリ子は、東京では現在転入者制限があるが、方策があると話した。
まーねえちゃん120話 2/12日(土)放映 福岡の人々との別れ
マリ子はマチ子の元職場であり「サザエさん」を掲載していた新聞社に行き、東京転入のために名目上マリ子とマチ子を新聞記者として雇ってくれないかとお願いし、無事願いを聞き入れもらい帰って来た。
その頃マチ子は東京の前島家に滞在し、次々入っている漫画の仕事に取り組んでいた。
いよいよ上京の日が近づき、前回の上京同様、知人に手伝ってもらい引っ越し梱包を行った。途中、親友のトミ子が別れの挨拶に訪ねてきたので、マリ子は近くを散歩しながら今後への思いを語りあった。
荷造りが終わった後は皆で集まり軽い酒もついで談笑し、牛尾の爺さんが唄を歌って盛り上げた。
鹿児島の義父母もマリ子を見送るため駆けつけてくれていて、マリ子がずっと新八郎を待ち続ける覚悟をもって出版の仕事をしようと思っていることに感謝を示し、何かあったらいつでも駆けつけると声をかけた。
翌朝、磯野一家は福岡を去り東京に向かった。
まーねえちゃん115~120話 感想・裏話
・ドラマでは、出版を進めるにあたり母はるはあくまで指示するだけのポジションで、紙の手配も知人の世話になったという話でしたが、実際は母親の貞子さん自らがもっと動いていて、紙の手配も貞子さんが東京からの帰りの汽車で知り合った紙問屋から仕入れたそうです。
戦後すぐの時期は出版業界が盛り上がっていて(現代のITバブルのような感じ)、母・貞子もそこで一山当てようという気概が強かったのではとのことです。(洋子さん著書「サザエさんの東京物語」、工藤美代子著書「サザエさんと長谷川町子」より)
その後も不動産を次々手に入れて行く姿を見ていると、上記のことも納得できる感じがします。私のような平民からすると不動産や株や事業は失敗が怖いだけですが、長谷川家のようなお家だと、お金や事業というのがそれだけ身近だったのだろうなと思いました。(そう言えば亡くなったお父様も自ら会社を立ち上げていますし)
・TVアニメで「サザエさん」を知った身からすると、テロップに出る”姉妹社”は、もともとあるものとしてしか捉えていませんでしたが、「マー姉ちゃん」のドラマで毬子さんが辿って来た道のりを知ると、一家の頑張りで生み出された結果だと分かり、感銘も深いです。
・yahooの「みんなの感想」を見るのが好きで時々見ているのですが、確か「マリ子が現代の人だったらトップ成績を収めるセールスレディになっていそう」というようななコメントがあって、うんうんと頷きました。
バイタリティーと人当たりの良さ、かつ信頼感で、営業所トップの売り上げを出してそうだなと思いました。
・マリ子が新八郎と人違いしてしまうシーンは切ないものがありました。実際に戦後の混乱期には、帰って来ない知人を人違いすることは多かったみたいですね。
■次回あらすじ
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