「JIN-仁-」あらすじ 第7話|ペニシリン製造の危機・洪庵の最後の願い

2020年6月8日

ドラマ「JIN-仁-」のあらすじ 第7話(パートⅠ(2009年放映))の詳しいストーリーです。

キャスト:大沢たかお(南方仁)、綾瀬はるか(橘咲)、麻生祐未(橘栄)、小出恵介(橘恭太郎)、内野聖陽(坂本龍馬)、桐谷健太(佐分利祐輔)、中谷美紀(花魁・野風)、武田鉄矢(緒方洪庵)、小日向文世(勝海舟) 他

■前回のあらすじ

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1.

龍馬は、命を狙われている仁の護衛をすると勝海舟に申し出たが、海軍を作る根回しなどがあるからと、護衛は恭太郎に任せられた。

女郎の往診で鈴屋を訪れていた咲に、野風が、先日咲宛に出した文を仁が見ていないことを確認した。咲は見せていないと言い「野風様は先生をお慕いして?」と聞くと、野風は否定した。一方仁は、婚約者の未来そっくりな野風をつい未来に重ねて見てしまっていた。

西洋医学所では、頭取の伊東が、山田が仁に渡すために無断でペニシリンを持ち出したことに苦言していた。洪庵は費用は自分が立て替えると謝り、部屋を出た後、山田に「このことは南方先生には内密に」と言い、ペニシリンを守るための策を講じないと、と言った。

洪庵は体調が良くないようで、咳き込み吐血していた。また、長い文を書きペニシリン製造について知人男性に相談していた。医学所で揉め事が起きている事、南方先生とペニシリンは医学会が守らねばならない宝だ、と話していた。

仁は、西洋医学所を去ってからは何をするでもなく時間を過ごしていた。未来の金である十円玉を眺めながら考え事をする仁に、咲は「戻れる道をお探しになっているのか」「今戻っても未来さんの手術が成功する世の中になっていないと、案じていらっしゃる」と言った。仁が「どうしてわかったのか」と聞くと、咲は「先生が迷われるとしたらそれしかない」と言い、「判断を急ぐ必要はないのでは。人にはいつか天命を授かる時が来ると言うのを聞きます」と言った。

2. やけどの治療

そこに喜市が急いだ様子で「(いなり屋の)あかね姉ちゃんが揚げ物の油を被った」と仁を呼びに来た。仁は急ぎ店に向かい、茜の火傷を診察し「化粧をすれば分からない程度にできる」と言い、皮膚移植の手術を行うと言った。

手術には大量のペニシリンが必要なため洪庵に相談すると洪庵は了承し、「その手術を私の知人に見せたい」と言った。洪庵が咳をするのを仁は心配した。仁は管理にかかりきりの皆を気遣い、山田からペニシリンを受け取った。その様子を医学所の反対勢力が「あの連中は何も反省していないようだ」と陰から見ていた。

その頃町では、長州がアメリカの船を攻撃したことがかわら版で報じられていた。

茜の皮膚移植の手術が始められ、洪庵が古い恩人だという知人男性を連れて来て手術を見学した。その時、西洋医学所のペニシリン製造所から火事が発生していた。

3. ペニシリン製造所の火事

洪庵は仁の手術に釘付けで「この世の奇跡」と口走っていた。そこに西洋医学所の所員が現れ、火事でペニシリンを全て失ったことを報せた。仁はペニシリンがなくなった事態に脂汗をかき手を震わせた。すると咲が、額の汗をぬぐい、蒸しますねと声をかけた。仁は気持ちを立て直し手術を続けた。

洪庵の知人は仁に「ペニシリンなしで今後の治療をできるのか」と聞いた。仁は「出来るだけ丁寧に縫合した。皮膚の固定に気を配りまめに消毒を続けて行きます」と答えた。

山田が火の中に飛び込みペニシリンを一窯だけ持ち出すことができたが、製造所は全焼してしまった。

洪庵はかけつけた焼け跡の前で立ち尽くし、これまでの仁の尽力に思いを馳せていた。そこに手術見学を終えた知人男性が現れると、洪庵は「私は頭取失格です。事件の裏側には医学所内の派閥争いがある。私は何一つ出来んかった。南方先生から数限りない医術を与えられながら…」と言い咳き込み吐血した。洪庵は「浜口様、後生でございます、お願いいたします」と膝をついて懇願した。

4. 洪庵の遺言

仁は手術後西洋医学所を訪れたが洪庵には会えず、今後のペニシリン製造のめどを聞いたが、佐分利は「全力でやるが」と言うのみだった。

恭太郎は勝海舟を訪問し、龍馬が、巧みな話術で殿様から5000両借りられた、という話を聞いた。その後恭太郎は吉原に行き、意中の女郎に眼鏡を贈った。店を出た恭太郎を見かけた野風が ”女郎の言葉には嘘がまじっている”と恭太郎に忠告した。

仁と咲はカビを集めたが思うようにいかず、ペニシリン入手のため医学所に頼み込みに行ったが佐分利に断られた。仁たちが去った後、洪庵が佐分利に「同じ過ちを犯してはならない」と言った。

患者の茜は感染症をおこしかけていた。仁は医学館に行き化膿に効く薬を頼んだが門前払いされた。落ち込む仁に咲は「神は乗り越えられる試練しか与えない」と喜市が先生から言われた、と言って励ました。

橘家に帰ると仁に山田からのペニシリンが届いていて、文には「これから毎日このように届ける」とあった。仁はありがたがった。

1863年6月、茜の傷は無事治り、仁は、佐分利にどうやってペニシリンを作ったのか教えてくれと言った。佐分利は日本橋蛎殻町の倉庫に仁達を案内した。そこは醤油の蔵で、山田が何とか持ち出した株を用い、醤油職人がペニシリンの製造を行っていると説明した。皮膚移植の手術見学をしていたのは、醤油のヤマサの頭取・浜口様で、今回援助をして下さったという。

そこに浜口が現れ、仁に「あなたの医術を守りたいという緒方先生の心に打たれた。何度も文を頂き足をお運び頂き、熱心さは恐ろしいほどだった。緒方先生が命を削ってお作りになったものだ、あなたの為に」と言った。そして、洪庵が重い労咳だと言った。

仁は洪庵宅に駆け付けペニシリンの礼を述べ、診察を申し出た。洪庵は仁の診察を受けながら「私は医の道は平らな世に通じると思ってます」「未来は平らな世でございますか?先生は未来から来たお人でしょ」「そんなことはありえん、でも、何べん考えてもそうとしか思えんのですわ。冥土の土産にするから教えて下さい」と言った。仁は肯定した。

洪庵は「1年前大阪から召し出されたが心の中では寂しかった。しかし南方先生の寂しさに比べれば私など…。どうか、先生のその淋しさはこの洪庵にお分け下さい。冥土に持って行きます」と涙ながらに言った。仁も涙し「心細くはありましたが孤独ではなかった。信じ支えて下さった方がいたから」と答えた。

仁は「この御恩にどう報いればいいのか」と聞いた。洪庵は「より良き未来、平らな世をお作り下さい」と言った。7月25日、洪庵は帰らぬ人となった。

日本各地を飛び回っている龍馬から「日本を一つにするぜよ」という内容が書かれた手紙を受け取った仁は、西洋医学と漢方が融合した治療を行う誰でも気軽にかかれるような病院を作ろうと思い立ち、「未来(みき)の腫瘍が治せる未来を作ってみせる」と写真に語りかけた。仁は仁友堂という病院を設立した。

■次の回のあらすじ

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