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まーねちゃん あらすじ73~78話【第13週】末っ子・ようこが菊池寛氏に師事

2021年12月19日

NHK朝ドラ「まーねえちゃん」の詳しいあらすじ73~78話(第13週分)をネタバレでまとめました。

第二次世界大戦に突入し、いよいよ戦争の色が濃くなります。ようこは女子大学生になり、母の計らいで物書きを学ぶため菊池寛に弟子入りすることになりますが‥

■前回あらすじ

まーねちゃん あらすじネタバレ67~72話【第12週】戦争とマリ子の婚約

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まーねちゃん再放送・73話(12/20日(月)放映)戦況が進む

昭和17年、食物は配給制になり、マリ子とマチ子は食卓の乏しさを嘆いていた。ラジオが知らせる戦況は、日本が優勢とのことだった。

その日(4/18)の昼間、突然サイレンが鳴り響いた。東京にアメリカの空襲が初めて来たのだった。

昭和18年になり、1年後の同じ日、山本五十六の戦死が新聞で報じられた。

東郷は中国の戦地に居て、マリ子に手紙をくれていたが、東郷が心配でたまらないマリ子は手紙を書けず、母が代筆してやりとりしていた。

均が訪ねて来て、お土産に千葉の落花生をくれた。その頃母はるはたびたび横浜の抑留所に通い、抑留されているオネスト神父との面会を求め、必死に看守に交渉していた。

まーねえちゃん再放送・74話(12/21日(火)放映)ヨウ子が菊池寛氏に弟子入り

マリ子の挿絵の仕事を分けて貰うようになっていたマチ子は、今後紙不足で児童物すらも仕事が減るのではと心配していた。

その時、下階で大きな物音がした。マチ子が恐るおそる様子を見に行くと、母はるが家中の荷物を引っ張り出して、国のために金属など資源になるものを集めていた。娘達が意見すると、母は「日本人が不自由している時に、自分だけ出し惜しみすることは出来ない」とピシっと言った。

その日はるは、女子大の文学部に通っているヨウ子の作文を見るなり、「菊池先生にヨウ子に文才があるか見てもらって」とマリ子に指示した。

マリ子は逆らう術もなく、言われた通り数年ぶりに菊池の家を訪ねた。マリ子は菊池に母の変わったところを話し、ほとほと困っていると話した。

当然断られるだろうと思っていた予想に反し、ヨウ子の文章に目を通した菊池は、「大学をやめなさい。僕が見合うだけの講義をしてあげる」「感受性に優れていてなかなか素直な目を持っている」と言ってヨウ子の弟子入りを認めた。

家に帰り、事態を初めて知ったヨウ子は驚き、「別に小説家や文学者になるつもりはない」と抗議したが、マチ子は「いま母に逆らうのは得策ではない」と言って認めず、ヨウ子は弟子入りせざるを得なくなった。

困惑しているヨウ子にマリ子は、「先生と上手くやるコツは気になったことをいちいち聞かないことだ」とアドバイスした。(例えば今日は時計を2本巻いていたが、そういうことが気になっても質問したりしないこと)

まーねちゃん再放送・75話(12/22日(水)放映)缶詰騒動

その日もヨウ子は文壇の大御所・菊池寛の講義を受けに出かけていったが、あまり元気がない様子だった。

マリ子とマチ子はヨウ子を励ますために、国から支給されている衣料切符でヨウ子にスーツを作ってあげよう、と話した。そしてマリ子は様々な人の物まねをしてマチ子を笑わせた。

その時、以前母が反物を買い取って助けてやった呉服屋の金沢が訪ねて来た。金沢は、母はるに頼まれていたと言って、この頃貴重な砂糖と缶詰を差し出した。金沢は呉服屋だけでなく闇屋のようなことも行っているようだった。ちょうどよいので、マリ子は生地の手配を切符と引き換えに依頼した。金沢が帰った後、マチ子は金沢のことを「信用できなそうだ」と勘ぐっていた。

その後、上野の酒田大造が訪ねて来たので、マリ子とマチ子は早速缶詰のパイナップルを振る舞った。大造は遠慮していたが、マリ子が「ウメお婆ちゃんの分もある」と言って、缶詰丸ごともお土産として持たせた。

菊池は講義が終わると、「頂いた牛肉があるから一緒に食べよう」とヨウ子に声をかけた。ヨウ子が「お弁当を持って来ている」と遠慮すると、菊池は弁当を見せて欲しいと言い、ご飯の上の梅干しを食べて酸っぱがって楽しんでいた。

帰宅した母は、娘たちが缶詰を勝手に食べてしまったと勘違いして怒り、情けなさで泣き出してしまったが、マリ子が、訪ねて来た大造に出したことを説明してその場は収まった。母が「缶詰はオネスト神父の所に持っていくつもりだった」と言ったので、3人は後ろめたさで思わず謝った。

まーねちゃん再放送・76話(12/23日(木)放映)

ヨウ子は講義を受けに来た菊池の家で、打ち合わせに来ていた陽談社の塚田と顔を合わせた。塚田が何を聞いてもヨウ子は短い返事をするだけなので、塚田はヨウ子を「大人しい」と評した。

菊池はヨウ子に、「(菊池の会社である)春秋文学社の秘書がやめてしまったので、うちで働かないか」と言った。ヨウ子は断ることが出来ず、何とか「姉に相談します」と言うことしかできなかった。

家に帰ったヨウ子はマリ子たちに相談し、お弁当を食べる場所を心配していた。一方母はるは、屑鉄拾いに精を出していた。

均が訪ねて来て、昆虫などの標本を絵にする仕事をマチ子に紹介した。また、食材用の鶏をお土産としてくれたが、鶏好きのヨウ子が大反対して、しめずに飼うことになった。

そこに反物屋の金沢が訪ねて来て、頼んでいた服の生地について「詐欺に遭い前金と切符を取られてしまった」と平謝りした。マチ子が怒ると、金沢は逆ギレして居直った。

まーねちゃん再放送・77話(12/25日(金)放映)標本の絵の仕事

呉服屋の居直りにに困っていると、庭の方から均が来て呉服屋を一喝してくれた。均が「謝罪の品くらい持参したらどうか」と説教すると、女性だけの家だとなめていた呉服屋は恐れをなしそそくさと去って行った。

マチ子は均に紹介してもらった仕事をしに大学に通い、ヨウ子は春秋文学社に働きに出た。マチ子は研究室で魚の標本(ホルマリン漬け?)を絵にする作業を行い、職員には絵が正確であることを褒められた。

帰宅したマチ子は「死んだ魚をかくのは不気味で嫌だ。仕事は断った」と言った。マリ子は、紹介してくれた均に申し訳ないというのと、どんな仕事なのか興味があるからと、自分が代わりに行くと言った。

福岡の牛尾のお爺さんから速達の手紙が届いた。3姉妹は楽しみにしながら開封し、マリ子が声を出して読んで聞かせた。しかし読み進めるにつれ、3人は言葉を失った。お千代姉の夫・大和田が南方で戦死したとの報せだったのだ。姉妹と母はショックを受け、大和田を悼んだ。

まーねちゃん再放送・78話(12/25日(土)放映)ヨウ子が肋膜炎にかかる

天海の母・タマが、磯野家の仏壇で大和田のために手を合わせてくれた。タマは徴兵された朝男のことに言及し、後家を残すことのないよう結婚しようとしなかったのだろうと言ったので、マリ子は心の中で東郷を思い浮かべながら、「きっと必ず戻ってきます」とタマを励ました。

その時、ヨウ子が歩けないくらい具合が悪い状態で、お隣の前島姉妹に支えられながら帰ってきた。医者に診てもらったところ肋膜炎との診断だった。

マリ子はヨウ子の病気のことを話しに菊池寛氏の家に行った。菊池は「病気に負けてはいけないとヨウ子さんに伝えてくれ」と言い、頂き物の桐箱入りの上等なカステラをヨウ子にとくれた。

近所では、磯野家のすまいが事故物件だからヨウ子が病気になったと噂されていて、大家の前島うららはそのことを聞いてひどく憤慨しショックを受けていた。

マリ子が持ち返ったカステラを母が切り分け、マリ子とマチ子がおすそ分けとして前島家と天海の母に持って行った。

前島家に行くと、姉のうららが風呂場のシャワーでヨウ子の病が治るよう水ごり(水を浴びて神仏に祈願すること)しようとしていた。マリ子たちと妹のまどかは、うららを必死に止めた。

まーねちゃん・73~78話 感想

・食べたいものをすぐに食べれない戦時下の様子を見ると、たいていの食材が即座に手に入れられる現代の方が奇跡で、ありがたいことなのだと改めて思いました。

・菊池先生に弟子入りした上、春秋文学社(実際は文藝春秋)で働くことになった末妹のようこちゃんですが、モデルとなった長谷川洋子さんは3姉妹のうちで唯一いまもご存命です。

その洋子さんが書いた2008年刊行の「サザエさんの東京物語」では、ほとんど表に出なかった町子の素顔や、長谷川一家の様々な出来事についてが書かれていて、読みやすく面白い本でおすすめです。姉妹の写真も載っています。

この取り上げられている出来事としてはドラマ原作の「サザエさんうちあけ話」と同じ物が多いですが、視点が洋子さんの視点での見方で、また「サザエさんうちあけ話」が漫画なのに対し、こちらは文章なのでより詳しく書かれている感じです。以下記事に本の概要をまとめてあります。

「サザエさんの東京物語」まーねちゃん 洋子のその後

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