NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」黒柳徹子さんの回で、印象に残ったエピソードをまとめてみました(2020年9月22日放映/12月31日再放送・file450)
コロナの中、7月下旬~9月上旬にかけて10日間密着取材した内容です。
プロフェッショナルとは?
お決まりの「プロフェッショナルとは?」という問いへの答えは‥
「情熱を持って熟練した仕事を継続してやって行ける人」
番組作りへの思い「本当じゃないとだめ」
「本当かウソかわかるようなものではね、本当じゃなきゃだめなの。嘘はテレビは通用しない」
→徹子さんというと、面白いと思わない芸に、作り笑いしないことが知られていますが、「面白くないのに笑うと、視聴者からすると嘘ついているみたいになるから」「見ている方もそう思っていると思う。(ウソのない番組作りは)難しいけれど」と言っていました。
自分を支えた言葉
■小学校時代を過ごしたトモエ学園の小林校長先生が毎日かけてくれた「君は本当はいい子なんだよ」という言葉
→孤独にも卑屈にもならず、自分を受け入れ育つことができた。(トモエ学園で過ごした日々のことは書籍「窓ぎわのトットちゃん」に書かれています)
■劇作家の飯沢匡さんの「君はそのままでいい」という言葉
→徹子さんは20才でNHK専属俳優としてデビューしたのですが、独特のキャラクターが個性的すぎて制作スタッフに敬遠されていた頃にかけられた言葉で、とても嬉しかったとのこと。
※飯沢匡さん:脚本家で、徹子さんが声優で初主演を務めたラジオドラマ「ヤン坊ニン坊トン坊」の脚本を担当した
「徹子の部屋」の企画から撮影までの様子
これまでの出演ゲストが1万1千人を超える、テレビ朝日の「徹子の部屋」の裏側に迫っていました。
■事前に出演者の事を徹底的に知る →番組スタッフとの打ち合わせで、ゲストの人物像やエピソードを掘り下げて理解し、撮影の流れを練る。(コロナなので、オンラインで20人位のスタッフと、出演者6人分の打ち合わせを3時間行っている風景でした)
■衣装はゲストに合わせて徹子さん自身が選んでいて、出演者を生かすような衣装になるよう気をつけている。
■タマネギヘアの中に隠しているもの →「マイク」。洋服についているのは嫌なので頭にしまってある。
■この時のゲストは綾小路きみまろさんでした。きみまろさん曰く、"本当の事を話さなくてはならないという気分になる"とのことでした。
■タモリさん(徹子の部屋に39回も出演!)いわく、徹子さんのトークの場合徹子さんの流れにゲストが合わせるパターンになる。
タモリさんにとっては黒柳さんが恩人で、(まだ新人のタモリさんがNHKのコント番組に端役で出演していたのを黒柳さんが目にして、「徹子の部屋」の前身番組にゲストとして呼んでくれたことで、世間にインパクトを与えてくれたので)
徹子さんへの印象は、はじめて会った時も今もまったく変わらないそうです。「動く放送博物館」とも表現していました。
その他
■2020年のコロナの緊急事態宣言の中、一人暮らしの都心のマンションから一歩も外出しなかったが退屈しなかった。本を読んだり映画やビデオを見たりしていた。
■衣装合わせの様子 :この年でも「かわいい」という言葉は嬉しい。自分らしいものを着た方が良い。
■若い世代向け美容雑誌の撮影の様子
■38才の1年間のNY留学について :人生をもう一度考えたかった。芸能界に居るとちやほやされそういうのに慣れるのが良くないと思った。NYでは演劇学校に通った。学んだのは人間。キャサリンヘップバーンやヘンリーフォンダとか、有名俳優にも会ったが全然普通でえばっていなくて、偉くなるほど普通なんだなと思った。
■NHKの専属女優として活躍していた若い頃の映像(若い頃の徹子さんかわいいです)
■自分について:過去を引きずらない。現在だけを考えて生きているのが個性かも知れない。
■軽井沢の素敵な別荘?でくつろいでいる様子。バルコニーに猿が出現。
■世界ふしぎ発見の収録の様子。この日は徹子さんの誕生日(8/9)が近く、司会者の草野さんから花束が渡されていました。
■ずっとやりたいと思っていた舞台のお芝居の読み合わせの風景(生田斗真さんとの朗読劇「ハロルドとモード」)
感想
・徹子さんが、日本でテレビが始まった頃から第一線でテレビ業界を盛り立てててきた方だという事、年を重ねた今も変わらず番組作りに自分らしく真剣に取り組んでいる、ということが改めて分かりました。そしていつも自然体。
・インタビュアーが、"独身で子もいず淋しくないのか"というような質問をしつこく?聞いているのは謎でした。
徹子さんの著書を読めば、これまでの徹子さんの活動の幅広さとか、ユニセフやチャリティー活動で世界の子供や困っている人に沢山寄り添っていて交流していること、恋人や友人など親密な人間関係を多く持っていたことが分かるので。(わざとちょっと嫌なことを聞いて本音を引き出すやり方なのかもしれないですが)
・私はせいぜいベストテン時代位~の徹子さんしか知らず、女優時代の映像は見たことがない世代なので、若い頃の姿をリアルタイムで目にしていた世代が羨ましいなと思いました。
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