手塚治虫の主要作品を紹介します。(出版年度の古い順に並べてあります)
全作品数が多すぎて列挙できないので、代表作を載せています。
(見出しのカッコ内は掲載誌での発表期間、商品説明文はamazonサイトより転載)
ジャングル大帝(1950年-54年)
雄壮の大地を駆ける白獅子・レオの物語! 人間の罠にかかり、白ライオンの王・パンジャが命を落とした。妻ライジャも捕獲されてしまうが、船中で生んだ王子レオに全てをたくし大海原へと脱出させた…!
手塚治虫が20代前半に発表した初期の作品で、アニメ化され大ヒットしました。ディズニー映画の「ライオンキング」が参考にしたのではとも言われています。
ちなみに西武ライオンズの球団マスコットのレオも手塚治虫のデザインです。
鉄腕アトム(1952年-68年)
天才科学者・天馬博士は、事故で失った息子のトビオに似せて、最高のロボットを誕生させた。しかし、ロボットの息子が成長しないことに気づいた博士は、彼をただのロボットとしてサーカスに売ってしまう! そんな中、宇宙船から自分たちとウリ二つの宇宙人が現れた! ところが宇宙人との共生を認めない地球人によって、宇宙人狩りが始まってしまい、ついには地上の生命すべてをおびやかす愚かな戦争に発展! 地球人でも宇宙人でもない、ロボットのアトムが大使となって双方をとりもとうとするが……!?
鉄腕アトムは日本発の国産アニメとしてアニメ化された作品でもあります。
リボンの騎士(1953年-56年)
可憐なサファイア騎士の冒険ロマン! シルバーランドのサファイアは天使チンクのいたずらで男と女のふたつの心を持って生まれた。女は王位継承ができないため、サファイアは王子として過ごす事に…!
火の鳥(1954年-88年)
手塚治虫のライフワーク「火の鳥」12作がオリジナルのB5サイズで復活! 手塚治虫のダイナミックな描線を堪能できる大判サイズ。生誕80年を記念して、なつかしのデザインで。毎月2冊ずつ刊行予定。第1回は「黎明編」と「未来編」の2冊。
どろろ(1967年-68年)
宿命に立ち向かう百鬼丸とどろろの冒険譚 戦国時代。武士・醍醐景光は天下取りという野望のために、わが子を48体の魔物に差し出した。体の48か所を奪われ、不思議な能力を持って生まれた百鬼丸は…。
ブッダ(1972年-83年)
いまから三千五百年ほどの昔、インダス川のほとりに住むアリアン人はバラモンを頂点とする身分制度を築いていた。そんな中、物語の主人公であるシッダルタが誕生する少し前、奴隷出身のチャプラはコーサラ国の将軍を助けたことがきっかけで彼の養子となる。そして、出自を隠して権力の座を狙うが、チャプラもやはり身分制度の呪縛からは逃れることができなかった……。ブッダが生きた時代とその生涯を描いた大作がここに始まる!
ブラック・ジャック(1973年-83年)
全身が傷だらけで黒マント姿の天才的外科医ブラック・ジャック。彼は患者に法外な料金を提示し、華麗なメスさばきで次々と不可能を可能にしていく……。 相棒・ピノコが誕生した「畸形嚢腫」、手塚治虫漫画全集未収録の「ふたりの修二」を含む18編を雑誌掲載順に収録した『ブラック・ジャック』の決定版! 満を持して登場!!
医療漫画のさきがけとして大ヒットし、手塚作品で最も知られている作品だと思います。wikiによると全世界累計発行部数は2億に迫る部数です。
三つ目がとおる(1974年-78年)
気弱な中学二年生・写楽保介(しゃらく・ほうすけ)。だが額のばんそうこうの下から「第三の目」が現れるとき、古代人の超能力が発動し大活躍! 美少女・和登千代子(わと・ちよこ)とともに怪事件の数々に挑む!
アドルフに告ぐ(1983年-85年)
神戸に住むドイツ領事の息子のアドルフは、パン屋の息子でユダヤ人のアドルフを通じて、アドルフ・ヒットラーのある秘密を知る。第二次世界大戦を背景に、その秘密をめぐり交錯する三人のアドルフの運命は? 初の一般週刊誌連載作品にして、第10回講談社漫画賞を受賞した著者後期の代表作、ついに登場!
連載:1983年~1985年(週刊文春で連載)
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手塚治虫について
手塚治虫氏のプロフィールを辞書より転載しました。
てづかおさむ【手塚治虫】
(生)1928.11.3 大阪 (没)1989年2.9 東京
漫画家。本名、手塚治。ストーリー漫画、テレビ・アニメーションの創始者。映画好きの漫画少年として育ち、1946年「毎日小学生新聞」の4コマ漫画「マアチャンの日記帳」でデビュー。47年長編漫画「新宝島」が驚異的なベストセラー。同年大阪大学医学部に入学、59年医学博士。51年から「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」などの大作を発表。62~73年虫プロ、その後手塚プロダクションを主宰。63年に初の国産アニメ「鉄腕アトム」を制作する。67年には劇場用アニメ「ジャングル大帝」(1966)がベネチア国際映画祭サン・マルコ銀獅子賞受賞。同年ライフワークとされる「火の鳥」の連載を開始。その他「ブラックジャック」(1970,日本漫画家協会賞特別賞)、「手塚治虫漫画全集」(300巻、84)、「アドルフに告ぐ」(86)などがある。87年朝日賞受賞。
(ブリタニカ国際大百科事典より)