NHK朝ドラ おしんのあらすじを1話ごとに詳しく紹介します。今回は 55話・56話・57話のストーリーです。
出演者:田中裕子(おしん)、渡辺美佐子(長谷川たか)、田中世津子(豊/弟子)、真野ゆうこ(その/弟子)、木瓜みらい(袖/弟子)、島村美妃(けい/弟子)、富沢美智江(夏/弟子)、名川忍(律/弟子)
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おしんのあらすじ 52/53/54話|髪結いの修行が続く
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おしん 55話 日比谷の米騒動の集会
大正7年、富山で起きた米騒動を引き金に、8/13、日比谷公園でも騒動が起きていた。
酒田から帰京したおしんは騒動を知り、浩太が運動の先頭に立って指図していると信じ込み、その足で日比谷公園に向かった。浩太に会えれば加代の消息が分かるかもしれないと思っていた。
公園は大変な人で、警察が赤(社会主義や共産主義のこと)を取り締まっていて、おしんは浩太に会えなかった上、警察に拘束されてしまった。
おしんはたかに身柄を引き取りに来てもらい、無事店に戻ったが、姉弟子達はその日以来おしんに冷たくなった。
たかはおしんに騒動の場に居た理由を聞いた。おしんは初めは適当にごまかしたが、「米騒動に加わりたかったのではなく人を探すために行った」と説明した。
別の日、店が以前より空いていて、客が「お宅は洋髪やらないからじゃないの」と言った。すると姉弟子の豊が「お客様が減ったのは、噂になるような人間を置いておくからだ」と嫌味を言った。別の弟子達も、「店に迷惑をかけている」と嫌味を言った。
夜、たかはおしんを呼び「これから先の事を考えておいた方がいい」と声をかけた。
おしん 56話 洋髪の修行を始める
師匠のたかはおしんに「この店に居ると噂がついてまわるし、もう18才になるなら先のことを考えた方が良い」「日本髪はもう駄目だからこれからは洋髪をやった方がいい」と助言した。
そして、出髪で洋髪を結うことを目指すよう言い、その日からおしんは師匠から洋髪の手ほどきを受けることになった。
たかは、銭湯から戻ってきた姉弟子達に、おしんに洋髪をやらせることを伝えた。反対する弟子達に、たかは「みんなもやったっていいんだよ」「洋髪には年季なんてありゃしない。腕が物を言うんだよ」と言って取り合わず、おしんには、暇を見てよその店を覗くようアドバイスした。
お律はおしんの事を自分の事のように喜び、おしんは器用だと褒め、「私も洋髪やろうかな。そしたら早く一本立ちできる。お金儲けて母ちゃんに楽させてやりたい」と言った。一方姉弟子達はおしんを妬み、悪口を言っていた。
翌日からおしんは、夜たかから手ほどきを受けるようになった。また、暇を見て、順番を待つ客のふりをして方々の髪結い店を覗きに行き、良いと思った髪型を律を稽古台に再現した。
三カ月ほど過ぎ、大正7年の暮れを迎えていたが、洋髪での独立の目途はまだ立っていないある日、洋装の女の客が来て洋髪をリクエストした。たかはおしんに施術するよう指示した。
おしん 57話 初めての客
客の女はおしんに「耳隠しにして欲しい」とリクエストした。おしんが髪を結っている間、女は寝てしまった。
髪型が完成し仕上がりを見た女は、リクエストした髪型と違ったのでひどく怒った。おしんは結い直すと申し出たが、客は時間がないと言って去ってしまった。
泣きそうになるおしんを、師匠は「いいんだよ、一生懸命やったんだ」と慰めた。一部始終を見ていた常連客が「あんな言い方しなくたって」とフォローすると、姉弟子の豊は「無理有りませんよ。腕のない者に勝手にされて。ほんとに疫病神だおしんは」と嫌味を言った。
律は裏庭で落ち込んでいるおしんに「あの髪型、良かったわよ。あの人に似合ってた」と声をかけ慰めた。
店が終わった後、お豊は師匠に「今日の対応は納得いかない。洋髪だからと言って2,3カ月で結える訳ない」と進言していた。そこにおしんがお茶を出しに来たので、豊は「耳隠しも知らないのによく店に出られたわね」と責めた。
おしんは「耳隠しは知っているけどあのお客には似合わないと思ったから」「その人の顔に似合う髪を結うのが親切だし本当の髪結いだと思う。あの人に耳隠し結ったら10老けて見える」と言った。師匠は「言う通りかもしれないよ」と笑った。
その夜のおしんの稽古台はお豊だった。おしんが結った髪型はとても似合っていて皆褒めたが、豊本人は不機嫌極まりなかった。
数日後、耳隠しの女が店に現れた。女は、この間の髪型がとても評判が良かったら、これからはおしんに頼みたい、と上機嫌で話した。
たかは、店で洋髪はやってない、この間は特別だったと断った。すると女がどうしてもと言うので、たかは「じゃあ、あの子をお宅に差し向けましょう」と言った。女の名は染子といい、神田のカフェアテネに16時には出ていると言った。
*感想*
お師匠さんの話し方が誰かに似てるな~、と思って少し考えた所、「ドラマJIN」の小日向文世さん演じる勝海舟でした。勝海舟もおしんの師匠も、せっかちな江戸っ子というキャラだからとは思いますが、かなり似た感じです。セリフまわしの元となるモデルがあるんですかね(落語とか?)
話は少しずれますが、近年、テレビドラマで時代劇の放映ってなくなったなと感じます。私が子供の頃(30年位前)は、遠山の金さんや水戸黄門、大岡越前などの連ドラを目にしました。予算の都合上と、演出したり演じることの出来る演者も少なくなっているのだと思いますが、それも淋しい感じがしますね。(時代劇って年を取ってから見るほど面白そうなので)
おしんも100年以上前を描いた物語なので、ある意味時代劇的なのですが、細部まできちんと描かれていて、それが人気の理由の一つなんだろうなと思います。(髪結いの店の様子が細かく描かれていたり、暮らしの生活感、日本の歴史の移り変わりとと共に物語が進んでいることが感じられる、歴史を学べる感じがある)
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おしんのあらすじ 58/59/60話|カフェへ出髪へ行く
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