「JIN-仁-完結編」あらすじ 最終回|タイムスリップの結末は?仁と咲はどうなる?

2020年6月27日

ドラマ「JIN-仁- 完結編」のあらすじ 最終話の詳しいストーリーです。2時間スペシャルのため文章が少々長くなっています。

キャスト:大沢たかお(南方仁)、綾瀬はるか(橘咲)、麻生祐未(橘栄)、小出恵介(橘恭太郎)、桐谷健太(佐分利祐輔)、中谷美紀(花魁・野風/未来)、小日向文世(勝海舟) 他

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1. 幕末の混乱の最中

仁はひどい頭痛と体の震えに苦しめられ体調が悪化していた。

その頃江戸では、戊辰戦争の一環として、最後まで徳川に忠誠を尽くす彰義隊が上野(の寛永寺)に集結していた。医学所の松本も「旧幕郡が集まる会津に向かうので、今後江戸で何か起こった時医学所への指図をお願いしたい」と仁に託した。

仁は “この時期あちこちで不満を持った武士が反乱を起こした”と学校で学んだことを思い出した。自分もここに来た意味も分からないまま終わるのか、最後に出来ることって何だろうと考えた。

仁は仁友堂のメンバーを集め、「自分が死んだら腑分けして欲しい。当分脳に関する集中講義をする。仕上げとして実物を見て欲しい。私が皆さんに残せるのは知識だけです。出来るだけのものを残したい」と言った。皆が言葉を失う中、咲は「はい」と言った。仁は頭痛が襲い具合が良くない中講義を行った。

2. 彰義隊の戦

恭太郎は、徳川の侍として上野の仲間に合流した。その頃、勝海舟が仁を来訪し、彰義隊の事に触れ、もう少しで戦になる、恭太郎に官費留学の話をしたが考えさせてくれってばかりで、と話した。

上野からいったん帰宅した恭太郎は、母の手料理を味わい「咲が敷居をまたぐことを許してやれば」と母に言った。

翌朝、仁が恭太郎に会うため橘家に行くと、既に上野に向かった後だった。書き置きには「龍馬を死に追いやりながら、のうのうと己の道を開くことは出来ない。私に出来ることは最後まで徳川の家臣として忠節を尽くしたということのみだ。母上、お育ていただきかたじけのうございます」とあった。

咲は泣きつく母に「咲は兄上と戻ってまいります。必ず」と言い、佐分利に付き添われ上野に向かった。仁は仁友堂の仲間に、野戦の診療所を設置を指示した。

咲たちが上野に向かう道中、随所に傷を負った兵隊が横たわっていた。戦う恭太郎を見つけた瞬間、咲は腕を弾に撃たれてしまった。咲は苦しみながら恭太郎に「戻ってきて欲しい」と懇願、佐分利も「死ぬんやったら南方先生に断ってからやろ!」と恭太郎に怒った。

3. 野戦診療所の設置

野戦診療所では西洋医学所の医師たちも治療にあたっていた。医学所の参加=徳川が彰義隊を認めている、という構図に勝海舟は抗議したが、医学館の多紀らも現れ治療に加わり、勝は諦め去って行った。

被弾した咲も運び込まれた。仁は具合が悪く手が思うように動かず、咲の処置は佐分利が行った。

仁は外に出て体調不良が収まるのを待っていると、頭痛とともに「手が動かんかったら口を動かせばいい」という龍馬の声が聞こえてきた。仁は室内に戻り、運び込まれる負傷兵の治療を口頭で指示した。

横になったまま周囲の様子を見ていた咲は、恭太郎に「夢を見ているようだ。蘭方と本道の医師が共に手を取り合い治療にあたるなど…こんな日がくるなど…」と言った。

仁は外で、恭太郎に「恭太郎さんが命がけで守ってきたのは、橘の家なのでは」と言った。そこに恭太郎の上司が現れ、「戦に戻れ」と声をかけたが、恭太郎は診療所を手伝うことを選んだ。

4. 咲が緑膿菌に感染

戦はたった一日で終わったが、咲が、緑膿菌への感染が原因で倒れてしまった。仁は「体を休ませ免疫力を高めれば自然回復も望める」と言い福田に薬を頼んだ。しかし容態は好転せず、命を落としかねない状況になった。

仁が看病している時、目を覚ました咲は「夢を見ていた。目が覚めると先生がどこにも居ない、未来に戻ったんだと思って、良かったと思った」「お戻りになれば先生のガンは治せるではないですか」と仁に言った。仁は咲を抱きしめ「彰義隊の皆さんの事を思い出した。もしかけがえのないなものがなくってしまうのなら、一緒になくなるのが一番幸せだ、って思ったのかなって」と言った。

仁は突然、6年前幕末にタイムスリップする時、緑膿菌の治療薬・ホスミシンの小さな瓶を服のポケットに入れたかもしれないことを思い出した。

仁は皆に協力を仰ぎ瓶を探し、龍馬の声で、タイムスリップ前に重症の患者(=自分)が見つかった場所が錦糸公園だったことを思い出し、錦糸町(錦糸堀)に向かった。到着直前、仁は官軍に頭を斬られてしまうが、ふらふら状態で丘を登り、龍馬の声に導かれ、崖に飛び込んだ。

同行していた恭太郎が仁を追いかけ辿り着くと、仁はその場から消えていて、代わりに小さな瓶が一つ落ちていた。

6. 元の世界へ

仁は現代に戻り、錦糸町から病院に運ばれ現代の自分に手術を受けた。手術中、龍馬と一緒に海を眺める夢を見た。龍馬は「先生はいつかわしらのことを忘れる。でも悲しまないでいい。ずっと先生と共におるぜよ」と言った。

手術を終えた仁は不自由な体でベッドを抜け出し、手術室からホスミシンと救急バッグ、腫瘍の標本を持ち出した。仁は幕末の咲が待つ1868年5月20日へ再びタイムスリップできることを願ったが、屋上で現代の仁に追われもみ合いとなった。そしてその場から消えた(タイムスリップした)のは、現代の仁だった。

江戸時代から戻ってきた仁はその場に残ってしまった。仁は咲に謝り泣いた。

その後仁は病室で目を覚まし、手術を執刀した同僚に「俺、着物だったよな」「腫瘍は胎児様腫瘍だよな」と聞いたが、否定された。何人かに同じことを訪ねたが答えは同じで、自分が自分に手術した事実も消えていた。

病院に未来は居ず、かつていた世界と少し違うようだった。(「東洋内科」という科があり、60代で会計が無料の人が居た)仁は自分に起きている現象を理解する糸口を見つけるため、研修医の野口に「小説書いてみようと思っている」と言って、自分の体験を小説の構想として話した。

そして「タイムスリップの考え方を一緒に考えて」と相談すると、野口は「パラレルワールド」の考え方を説明した。(この世界は地層のように何層にもなっていて、Aの層からタイムスリップするのは同じ層の過去ではなく、Bの層の過去であり、Bの層にタイムスリップした男はBの層の現在に戻り現代の医師に手術される。そして手術した医師はCにタイムスリップする、と無限ループする仕組み)

胎児様腫瘍や謎の声は「バニシングツインでは」と野口は言った。(元々2つあった受精卵が吸収されて消え、残った方の体に取り込まれる) 声が聞こえたのは、心臓移植をされた人がドナーの趣向に近いものになるという実際の症例があって、仁の小説の設定だと、この男が、龍馬の血など何等かの細胞を浴びて、人格が頭の中の胎児と一体化したという形でいいのでは?と言った。

7. 結末

咲のその後

仁は、咲がどうなったのかを調べるため図書館に行った。医学の歴史を記す本には「ペニシリンはヨーロッパで発明されたが日本ではそれより前に土着的に生産されていた」とあり、仁友堂の名と中年になった佐分利や福田らの写真が載っていた。一方いくら調べても仁と咲の名前はなかった。

昔橘家のあった辺りに行くと、橘医院という看板があった。そして中から友永未来そっくりの女性が出てきた。仁は声をかけ「先祖に橘咲さんという人が居たと思う。お話を聞かせて欲しい」と頼んだ。

部屋に通された仁は、医者を目指していたが予備校講師をしているというその女性から、咲は明治維新の後に病院を開き長生きしたが、一度生死を彷徨ったことがあり、その時は兄が拾った薬で助かったという話を聞いた。

また、晩年の写真や、仁友堂の仲間との写真、養女である娘との写真を見せてもらった(名は安寿、野風の子)。仁の姿は写真にもになかった。恭太郎は龍馬の影響で保険の実現に尽力し、日本の医療費負担が世界で最も低いのはそのおかげかもしれない、とその女性は話した。

咲からの手紙

帰り際、仁は女性から古びた紙を渡された。仁が女性に名前を聞くと、橘未来だと言った。

手紙には以下のように書かれていた。

「○○先生 感染症から一命をとりとめた後どうしても先生の名が思い出せなかった。他の先生方にもそのような先生はいないと言われ、次第にそのように思うようになった。しかし木の箱の中の銅の丸い板を見て朧気に思い出した。ここには先生と呼ばれた方がいたことを。

その方は揚げ出し豆腐がお好きだった、涙もろいお方だった。神のごとき手を持つが決して神などではなく… ”仁”をお持ちの人であったことを。私はそのお方にこの世で一番美しい夕日を頂き、恋をしていた。橘咲は先生をお慕い申しておりました」

仁は、自分の記憶も薄れてしまうかもしれないが、当たり前のこの世界は、人々がもがき勝ち取ってきた無数の奇跡で編み上げれられていることを忘れない、今度は俺が未来のために…と思った。

仁の勤める病院に、橘未来が脳腫瘍で救急搬送されて来た。仁は執刀を申し出た。