NHK朝ドラ おしんのあらすじを1話ごとに詳しく紹介します。今回は256話・257話・258話のストーリーです。
キャスト:乙羽信子(おしん)、田中好子(初子/おしんの養女)、山下真司(仁/おしんの次男)、田中美佐子(道子/仁の妻)、長門裕之(道子の父)、塩屋俊(希望/おしんの養子・加代の子)、丘山未央(百合/おしんの家の元奉公人)、大友柳太朗(栄造/のぞみの陶芸の師匠)、風見章子(ふみ/栄造の妻)
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おしんのあらすじ 253/254/255話|のぞみが陶芸家への道を前進・結婚話も
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おしん 256話 希望と百合の結婚式
1956年春、希望(のぞみ)と百合の結婚式の日が来た。道子は仁が出席しないことを訝しんだが、仁は「新店の準備で忙しい」と誤魔化した。
仁が、店のことで大変な時期で田倉から費用を出してやれないことに言及すると、初子が「希望ちゃんは断ったわよ」と言い、おしんは「親が金出して盛大な結婚式やっても上手く行かない夫婦は上手くいかない」と嫌味を言って出かけて行った。
おしん達が陶芸工房に着くと、普段着の希望と百合が現れた。この格好で結婚式をするという。会場は工房で式を挙げたいと希望が頼み、会費も弟子仲間が集めてくれたとのことだ。
仲人の師匠夫婦と弟子達に囲まれ披露宴が行われ、簡素だったが、良い式でおしんは心を打たれた。
その後希望たちは新居の借家におしんと初子を案内した。おしんは「二人が助け合って、希望が好きな仕事で一人前になってくれたら、お加代様はきっと許して下さるだろう。夫婦の心が通い合っていればどんなことも切り抜けられる」と言葉をかけた。
家に戻ったおしん達が軽い夕飯を食べていると、仁夫婦が外食から帰って来た。おしんが「新しいお店に費用がかかる時期なのに」としかると、道子は「父から貰った物で外食した。生活費が足りなくても父から貰ったもので補ってきた。文句言われる筋合いはない」と口答えした。
おしんが田倉の金でやりくりするようと注意すると、道子はその場を去った。仁も「親父さんは道子がかわいいだけのことだ。甘えておけばいいんだ。いい加減にしてくれ!」と怒って去って行った。
おしんは「希望と仁は同じように育てたつもりだったのに。情けないよね。人間お金がないと、嫁にまで馬鹿にされて」「どんなことがあっても新しい店は失敗できないよ」と初子に言った。
翌日、新店舗に金銭登録機が運び込まれた。とうとうオープン間近である。
おしん 257話 新店舗の開店準備
完成した新店舗へ商品の搬入が始まり、初子とおしんは金銭登録機の使い方のレクチャーを受けていた。おしんは道子に声をかけ、操作を覚えて欲しい、と頼んだが、雑誌を読んでいた道子は「私は奥のことさえしてればいいんじゃないんですか?」「仁さんもそう言っている」と拒否した。
初子が流しで、道子が焦がした鍋の洗い切れていない汚れを洗い直していた。おしんは「コンロに油が飛んでも拭かない、だらしがない」「注意して直ればいいけど…口答えが返ってくることもある」と愚痴った。
開店準備で日用品に値段シールを貼る作業をしている時、仁が「セルフサービスで売れない魚と野菜は諦めたらどうか」と言い出した。対面で売るには店員が足りないと言う。おしんは「(魚屋であるうちが)魚を売らなくて何を売る」「人を雇えばいい。その分商品を売って儲ければいいんだから」と捨て台詞を言った。
夕飯時、仁が変わり映えしない道子の作った料理に文句を言うと、おしんも同調し、仁も「はっちゃんがよくつみれとかさつまあげ作ってくれたの、美味しかったよね」と同意した。
すると癇に障った道子が「私だってお金があったらもっと文句言われない料理作る」「私に甲斐性がない様に思われたら引き合わない」と仁に怒った。
喧嘩を収めようとしたおしんが「鯖もありがたい、自分が子供の頃はご馳走だった。魚なんて一年に一度食べられるか…」と言うと、
苛立った仁は「今時そんな話通用しない。今は豊かになって何でも手に入る時代になった。そんな時に辛抱するのは昔の辛抱とは違う」「道子だってやりきれない。貧乏話する前に道子に金渡せ。母さんの貧乏話は二度と聞きたくない。そんな時代はとっくに終わった」と言い放った。
おしんは黙り、この夜のことはおしんの心に長く残った。「嫁にまで馬鹿にされたらぼんやりしてられない、何が何でも稼がなきゃ」と初子に言い、幸せも金でしか買えない時代が来た、という思いがおしんに新たな決意をさせた。
おしん 258話 新たな店員・崎田が加わる
新店舗オープンの2日前、仁の少年兵時代の後輩、崎田が現れた。アメリカで5年間スーパーに勤めていたので、仁が一緒に働くよう誘ったとのだった。
いきなりのことにおしんが困っていると、崎田は「田倉さんには可愛がってもらった。一緒に働けて嬉しい。(給料は)飢え死にさえしなければいい」と話した。仁は家の空いている部屋にしばらく住まわすと言い、初子も他の店員もあ然とした。
崎田はレジの操作も詳しく、早速陳列についてアドバイスをしていた。おしんは、一言も相談がなかったことに不満気だった。
荷物を部屋に置き店に戻ろうとしていた崎田が、少年飛行兵時代の思い話をしていた。「あの頃は生きる目的があったが、敗戦後10年間は生きる為にあくせくしてきた。けどまた新しい目的ができた!」「田倉さんの店を成功するように役に立てたら…お金じゃないんだ」と崎田は熱く話した。
部屋の手前で会話を聞いてたおしんは心を打たれ、昼食がまだの崎田に「うなぎでも取りなさい」と言った。
同じ日、おしんの末娘の禎(てい)が帰郷した。大学はまだ春休み前だが、仁に言われ手伝いに帰って来たのだった。禎は、道子が店を手伝わないことに納得が行かず「道子さんにも店に出てもらって」と仁に訴えた。
辰則は「はっきりして胸がすくような啖呵だ」と笑っていたが、仁は「何様のつもりだ。母さんが猫かわいがりして大学になんかやるからあんなわがままになってしまうんだ」とおしんに抗議した。
夕飯時、仁が「道子が吐き気で具合が悪い」と言って来た。様子を見たおしんは「つわりなのでは」と言った。
258話 感想
・禎が18才当時(1954年)の4年制大学への女子の進学率は2.4% だそうです。おしんは随分教育熱心な設定だなあと思いました。ただ、取り巻く環境などを考えると、高校でも当時は十分良い教育なのではとも思いました。(勉強したくて出来る事は良いことですが)
出典:武庫川女子大学教育研究所 4年制大学への進学率と18歳人口の推移
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