NHK朝ドラおしんのあらすじ 229話・230話・221話のストーリーを詳しく紹介します。
おしんが初子を迎えに東京に行きました。はっちゃん役は今回からスーちゃんこと田中好子さん、懐かしの髪結いのお師匠・長谷川たかや健さんも登場。そして今回は希望にも動きが。
■前回あらすじ
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おしんのあらすじ 226/227/228話|乙羽信子登場回。再び店を開く/初子は東京に
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キャスト:乙羽信子(おしん)、山下真司(仁/おしんの次男)、塩屋俊(希望/おしんの養子・加代の子)、浅沼友紀子(禎/おしんの娘)、中沢健(ガッツ石松)、長谷川たか(渡辺美佐子)
おしん 229話 初子と再会
初子は米軍の歓楽街のバーで働いていた。はじめ健が声をかけても相手にされなかったが、健は他の客に殴られ乱闘騒ぎになりながらも、初子をおしんが待つ店の外に連れ出した。
おしんは、別人の様な派手な姿の初子に言葉を失った。健が逃げる初子を追いかけ捕まえたが、初子は「お願いだから逃がして下さい!昔の初子は死んでしまったんです」と言い、脚をもつれさせその場に倒れ込んだ。
初子はおしんに「帰って下さい!母さんの知っている初子は雄さんと一緒に死んでしまったんです。あたしは結構楽しく、面白おかしく暮らしている。邪魔しないで!」と叫ぶように言った。
おしんは頬を叩き、初子の顔を拭き化粧を落とし優しい言葉をかけた。初子は大泣きした。
その後おしんは客を取るのにも使っている初子の部屋に行き、伊勢に戻るよう説得した。初子は「私はもう仁ちゃん達の前には出られない女になってしまった。後悔はしていない。雄さんが戦死したって分かった時死ぬつもりだった。でも出来ず声を掛けられたアメリカ兵について行ってしまった」とこれまでの事を話した。
おしんは一緒に帰るよう根気強く説得し、やがて初子は「私だって皆と暮らしたい。あれが本当の幸せだったんだって‥」と帰宅を受け入れた。
初子の部屋の整理を済ませた数日後、おしんと初子は東京を離れた。去り際、初子は健に無礼を詫び、たかはおしんが帰るのを名残惜しがった。
おしん達が伊勢に戻ると、店の商品がほとんど無くなっていておしんは唖然とした。商品が売れず支払日が来ても金がなく問屋に引き上げられたのだという。仁と希望は初子の帰宅に大喜びした。
おしん 230話 希望、陶芸家を志す
おしんは、店の雑貨や日用品が引き上げられた事を「うっかりしてた。支払い日のこところっと忘れちゃって」と笑いながら言った。
仁は「母さんはすぐ帰ってくるって言ったのに、長い付き合いなのに全然信用してくれなかった」「問屋へ行ってきてくれよ。俺じゃ相手してくれないから」とおしんに懇願したが、おしんは「雑貨は諦めよう。全然売れてないんだもんね。これからはお店も魚と八百屋で全部使えるし」と言った。仁は納得していなかった。
やがて禎も学校から帰って来て、初子の帰りを喜び「綺麗になった!結婚したの?!今まで何してたの?」と矢継ぎ早に聞いた。黙る初子の代わりにおしんが「東京でお勤めしてたの」と言い、初子は「東京で4年暮らして、皆と一緒の方が楽しかったかよく分かったから帰ってきたの。またお世話になります」と言った。
初子におしんに促され仏前に線香をあげ、竜三と雄が年を取らないことを悲しんだ。
初子は久しぶりに店先に立ち商売に精を出し、昔馴染みの客も喜んだ。
閉店後、おしんは初子に「戦争(朝鮮戦争)が始まって工場に働きに行く女の人も増えているから、働きに行ってもいいのよ」と声をかけた。初子は「私はお金なんて欲しくありません。ここに置いて頂ければそれだけで」と言った。
そこに希望が現れ、おしんに話があると言うので初子は席を外した。希望はおしんに、陶工になるための修行に出る、と言い出した。おしんは突然の話に茫然とし大反対した。
希望は「僕は商売には向いていない。同じ一生生きるのなら好きなことをしたい。暮らしに溶け込んで豊かにするもの、焼き物しかないと思った。やっと先生も来てみろと言ってくれた。僕も先生のような焼き物を作れるようになりたい」と言った。おしんはショックで取り合わなかった。
おしん 231話 希望が陶芸工房へ弟子入り
女性陣が銭湯に行った後、希望(のぞみ)は仁に、「田倉の両親を本当の親と信じて育ってきたから加賀屋の跡継ぎと言われてもどうしようもない」「僕の人生は僕のものだ。たった一つの茶碗でもいい。これは僕自身なんだってものを作りたい」と言った。
仁が「お前は若いな。食えるか分からない事を夢見て。俺は戦争で舐めさせられた苦い思いは二度としたくない。金や物のない生活なんて…」と言うので
希望が「僕は戦争でお金も物も力も信じられなくなったんだ。父さんがあんな死に方をしなきゃならなかったのも権力や物に頼っていたから‥」「僕は時代に左右されず生きていける物を持っていたい。それが焼き物なんだ」と話した。
翌朝、おしんと初子が行商に出た後、仁は希望に「お袋のことは心配するな。誰に反対されても行くつもりなんだろ」と希望が夜中荷造りしていた事を指摘した。仁は「お前が羨ましい。自分のやりたい事を持てるってのは幸せだ。もし挫折したら帰って来いよ」と言葉を掛けた。
おしん達が店に帰ると希望は見当たらず、仁から希望の弟子入り先の住所を渡された。
翌日おしんは、希望の師匠に挨拶するために山奥の陶芸工房を訪ねた。師匠は「熱心な手紙が何通も来て熱意にほだされて」「家庭の事情も聞いている」「才能は未知数ですが、お母さんの許しさえあればしばらくお預かりしたいと思っています」と言った。
おしんは、外で薪を割る希望に「10年後一人前になる頃、母さんは60。もし生きていたら還暦のお祝いに希望の焼いた湯のみでお茶が飲みたい」「希望はやっぱりお加代様の子だ。お加代様は絵が上手で絵描きになりたいと言っていた」と言い、弟子入りのことを認めた。
希望は涙を流し「きっと作ってみせるから」と言った。
■感想
・初子が登場した時には、オッケーバブリーの人にしか見えなくて笑うシーンじゃないのに思わず笑ってしまいました。(キャストも変わったのも拍車をかけ、昔の素朴な初子の面影が全くなくて‥)
・初子が働いていた米軍の歓楽街は、髪結いのたかの店(浅草)から車でしばらくかかる場所ということでしたが立川の設定ですかね。
立川の歓楽街というと、松本清張の「ゼロの焦点」を思い出しました。2009年版映画では西島秀俊や広末涼子が出演していて、中谷美紀がかつて立川の米軍を相手にしていた女性役を演じていました。(たしか親を戦争で亡くして弟を養うため働いていたという設定だったと思います)
松本清張の作品は名作が沢山あり映像化も多くされていますが、今の平和な世の中からすると、"おしん"と同じく、昔そんな大変な時代があったのだなあと思わされる内容が多いです。
■次回のあらすじ
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